アマチュア無線が出てくる映画、『セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー!』を見てきた。
ソビエト崩壊のドサクサによって、地球に帰還できなくなった宇宙飛行士。偶然、キューバのアマチュア無線家とつながり、宇宙飛行士を帰還させようという「作戦」が行われた。実話を元にした映画。コメディ仕立て。
「実話を元に」とは言っても、ネタ元というくらいだと思う。どこまでが史実かは不明。娯楽コメディ作品なので、それはそれ。実際、面白い映画で、観客は結構笑っていた。隣のオジサンは爆笑していたし。
ちょっと調べてみたところ、宇宙飛行士のセルゲイは、セルゲイ・クリカレフのようだ。Wikipediaによると、セルゲイは1991年5月19日に打ち上げられたソユーズに乗り、宇宙ステーション「ミール」に1992年3月25日まで滞在した。その途中、1991年12月にソビエト連邦が崩壊している。映画ではミールに乗り組んでいたのは一人のようだったけど、Wikipediaではミールの乗組員は何度か替わったが、一人になったことはないように読める(セルゲイは帰還のチャンスに恵まれなかったようで、長期滞在になったみたい)。
セルジオの方は情報が掴めなかった。
この映画、アマチュア無線がキーになってはいるけれど、アマチュア無線の映画というわけではない。そういう視点ではいろいろ突っ込みどころがあるけれど、まぁ、よくできている方ではないかな。せっかくなので、もうちょっと正確にやって欲しい気もしないわででもないが。
当時のキューバの様子がわかるのも興味深い。あそこで作っていたものはボートピープル用の船なのかなぁ、とか。音楽もキューバのものとソビエト/ロシアのものとが出てきて面白い。
ちなみに、アメリカも話に絡んでくる。しかし、あれは史実なのだろうか?もしそうであったらなら、かなり面白い話なので、情報が簡単に出てきそうなものだけど、見つけることができなかった。どういう話なのかはネタバレになってしまうので割愛。
行ってきたのは「武蔵野館」。上は、館内の飾り付けの写真。座席数は129で、ほとんど埋まっていた。公開初日で、12月1日の「映画の日」で1,000円(しかも、土曜日)だからというのもあるだろう。ちなみに、武蔵野館では、毎週水曜日は1,000円だそうだ。また、「無線技士割引」を実施するとのこと。
帰りがけに「ぴあ」の出口調査にあった。「点数を付けると何点ですか」って聞かれた。アマチュア無線家なら、確実に楽しめる作品なのは間違いない。
映画「セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー!」公式サイト 2018年12/1公開
Sergio and Sergei a film directed by Ernesto Daranas
Sergio & Sergei | WestEnd Films
【追記】
ぴあの出口調査の結果が発表された。
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