WSJT-X 2.0-rc4が予定通りリリースされた。詳細と入手は下の公式サイトで。
今回からはFT8での1.9.x形式はサポートされなくなる。つまり、1.9.xのFT8とのQSOはできない。1.9.x(~2.0-rc3)のFT8信号は2.0-rc4ではデコードできないし、逆に2.0-rc4のFT8信号は1.9.xではデコードできない。
混乱を避けるため、Quick-Start Guide to WSJT-X 2.0によれば、当初は2000Hz以上を使うことが推奨されている。rc4(以降)を使うユーザが増えてくれば、徐々に下がるだろうと。そして、2.0が正式リリースされる12月10日以降は、速やかにアップグレードしなければならない。
という注意を読みつつ、40mバンドFT8をワッチしていたら一局デコードできた。しばらくワッチを続けたけれど他にデコードできないので、試しがてらCQを出してみたら、呼んでもらえてQSO成功。ちなみに、呼んでくれたのは一番最初にデコードできた局。当然だろうけど、まだ、2.0-rc4を使っている局は少ないようだ。
その他、気づいたこと。
SettingsのColorに「Highlight by Mode」というチェックボックスが追加されている。説明によれば、新しいDXCCエンティティ、GL、コールサインの場合にハイライトしてくれるみたい。per modeとあるので、FT8とかJT65とかのモードごとにハイライトの対象になるのだろう。今の段階ではデコードできる局数が少なすぎて(というかまだ一局だけ)、実際にはどう見えるかのは不明。
LoTWのユーザデータ取得は相変わらずエラー。とはいえ、エラー内容は違う。前回はToo many redirectsだったが、今回はSSL/TLS support not installedだ。正式リリースまでに直ることを期待する。
【追記】
このエラーの解決方法はこちら。
Advancedのタブでは、「FT8 message type」の項目がなくなった。1.9.x形式をサポートしなくなったので当然だけど。また、「FT8 DXpedition mode」は独立した項目ではなく、「Special operating activity」という新設項目内にまとめられた。
FT8 DXpedition Modeに関しては、旧版では次の問題があった。
- メインウィンドウ内の任意の場所でEnterキーを押下するとEnable Txされる。そのため、周波数指定で「056k」のように入力して続けてEnterが押せない(代りにTABなら問題ない)。
- QRGを動かした状態でSettings画面を開き、OKすると、QRGが変ってしまう。
rc4で直っていることを期待したが、残念ながら、そのまま残っていた。
以上、気づいたのはこんなところ。
rc4をインストールしている人はまだ少ないだろけど、rc3以前のバージョンでも2.0形式のFT8の送受信はできる(自動認識)。CQを出し続けていれば、誰かに拾ってもらえるチャンスもそれなりにあるんじゃないだろうか。もちろん、1.9.1とかではダメだけど。
その後、JT65でもQSO。
【追記】
rc5が出た。
コメント
エラーの件ですが
https://getpocket.com/a/read/2386793319
参考になればと思います。
コメント、ありがとうございます。
しかし、残念ながら、アカウントが必要なようで、開くことができません。