こないだUNEクワッドをMMANAでシミュレートしてみた。
UNEクワッドをMMANAでシミュレート
UNEクワッドアンテナとは 1λループ系のアンテナで、形が縦長、給電点が角というとてもシンプルなアンテナがある。ちょうど店先ののぼり旗みたいな感じ。UNEクワッドアンテナというそうだ。詳細は以下のサイト。 UNEクワッドアンテナの製作 こち...
ここでちょっと引っかかっていたのが、放射パターンがややアンバランスなこと。これって、給電点の位置によるものかと思い、中央給電でシミュレートしてみた。
【注】
記事投稿当初、X軸Y軸の使い方を間違えていた。以下、訂正したものに差し替えた。
寸法を変えずに給電点だけを中央に移動したらインピーダンスが低くなりすぎた(42Ωくらいだったかな?)。「最適化」を試みたけど上手くかなかったので、手動で追い込んだ。多少、各エレメント長を調整した(幅が1.04m、高さが2.10m、これで50.5MHzに同調)。
まずは、自由空間。
やはり、中央給電にすることで放射パターンの偏りはなくなるようだ。エレメント調整のために幅を広げた副作用で、帯域が広がった。SWR<1.5が800kHz近く取れている。
続いて、リアルグランドで。高さは3m。エレメント長はそのまま。
さらに、10m高。
ヘンテナやSkydoorと比べて違うといえば違うが大きな差はなさそう。それどころか、帯域が広い点ではこっちのほうが有利。
UNEクワッドは角で給電することが特徴だと思うので、中央給電は邪道だろうけど、こういうこともできるようだということで。
1λループをいろいろと
一連のシミュレーションで、1λループの幅を調整して50Ωでマッチングが取れるようにしたものがUNEクワッドのような気がしてきた。そういえば、1λループを極端に上下に押しつぶしたものがフォールデッドダイポールだとも言えるように思う。ということ...
コメント
こんにちは。
UNEクワッドに釣られてきました。
早速追試した結果を報告します。
構造は10mmアルミパイプとして、横は104.5cm、縦は213cmで作成して
中心周波数は50.511MHz、VSWR=1.142、Z=47.05 + j5.923、VSWR=1.5範囲幅は1.04MHzでした。
組み立てた当初のループ長延長率を調べると106.58%で、中心周波数への短尺調整は縦のエレメントだけで行いましたので、VSWRが下がりきらない要因かと思っています。
情報、ありがとうございます。シミュレーションまではやっても実機実験はなかなか手が動かない無精者なので、大変参考になります。
シミュレーションと実機との違い、また、シミュレーションはワイヤだったというのも違いが大きくなった要因かもしれませんね。帯域が広いのは良いに違ったようですが。