Nextion 2.8インチタッチパネルディスプレイ
CEC版ファームウェア1.094Bataでタッチパネルがサポートされた。
NetionとTJCというメーカ(?)のものに対応しているらしいが、いろいろ調べてみるとTJCの方はいまいち評判が良くない感じ。中国向けのようでドキュメントとかは中国語とか。TJCの方がちょっと安いみたいだけど、Nextionの方が安心なようだ。
ディスプレイのサイズは2.4インチと2.8インチのものに対応している。3.2、3.5インチでも使えるようだけど2.8インチのものをコンバートしたものらしい。
ということで、eBayでNextionの2.8インチで探してみたところ2,000円前後。
約二週間ほどで届いた。モデル名は「NX3224T028_011」というらしい。
ディスプレイ本体とケーブルだけかと思ったら、おまけが入っていた。
micro-USBのソケットとピンヘッダが付いただけの基板。これでUSBから電源が取れるみたい。ピンヘッダが上下に付いているのでショートが怖いけど…。
早速、これを使って電源につないでみたら、デモ用の画面が表示された。タッチ動作の確認もできた。写真を撮ればよかったんだけど、「後でいいや」とこのときは撮らないでおいたら、二度と撮れなくなった(後で説明)。
Nextion GUIファームウェアの書込み
ディスプレイを注文して届く前に、CEC版の新しいファームウェア1.095Betaがリリースされた。
ということで、これを使う。
まずは、ディスプレイ側のGUIファームウェアの書込み。上のページから所定のファイルをダウンロードする。ZIPを開くと、ディスプレイのサイズなどに合わせたファームウェアとソースコードが各種入っている。手元のものは、Nextion 2.8インチなので、それ用のファイルを探す。あれ?二つある。ubtix_28.tftとubtix_28_E.tft。どう違うのか調べてみたら、どうやら、Enhance版と言うのがあるらしい。プログラミング用のメモリ量が多いとか、CPUが速いとか、そのあたりが拡張されているみたい。手元のものはそうではないはずなので、ubtix_28.tftが該当するはず。
これをどうすればいいのかと思ったら、microSDにそのままコピーするだけだった。Windowsのエクスプローラでドラッグ&ドロップ。
そのmicroSDをNextionのスロットに差し込み、電源を接続。これだけでファイルを読み込んでくれる。が、最初は失敗。「FAT32になってるか?」みたいなエラーが出た。Windowsに戻してプロパティをチェックしたら「FAT」だった。使っていない古いmicroSDを引っ張り出してきたのが敗因。FAT32にフォーマットし直して改めてファイルをコピー。
Nextionに挿入して電源を投入したら、今度はエラーなく読み込んでくれた。
が、それっきり。待っても画面に変化なし。どうやら、電源を入れ直す必要があるみたい。でも、このまま電源を入れたらまたmicroSDからファイルを読み込むんじゃない?と思い、microSDを抜いて電源を投入。ちゃんと立ち上がった。
なるほど、一旦書き込めば次からはそれが立ち上がるようだ。ということで、この時点で、最初のデモソフトは消えてしまったわけだ…。
なお、この時点ではuBITX本体にはにはつないでいない。Nextionディスプレイ単体。
余談ながら、試しにubtix_28_E.tftを書き込んでみようとしたら、エラーになった。
Nextion 2.8″の消費電流
このディスプレイを使う上で気になるのが消費電流。ということで、測定してみた。比較対象として2004 LCDの消費電流も。
条件 | 消費電流 [mA] |
---|---|
2004 LCD | 35 |
Nextion 2.8″ / backlight 100% | 120 |
Nextion 2.8″ / backlight 60% | 80 |
Nextion 2.8″ / backlight 0% | 30 |
消費電流の値はパタパタしていたので「約」。
60%は「これくらいがいいかな」と感じたときの輝度。2004 LCDと比べて50mA近く多い。そのため、三端子レギュレータ7805の発熱も大きくなる。
ちょっと触りたくない温度。ヒートシンク、もっと大きい方が安心かも。
ディスプレイの仕様を探したら、こちらにあった。
NX3224T028
https://nextion.itead.cc/resources/datasheets/nx3224t028_011…
これによれば、Brightness 100%でtypical 65mAとのこと。手元のものはこの約二倍。基板のパターンも違うしなぁ…。単に仕様変更?うーん…。
ちなみに、寸法図はこちら。
uBITX本体のファームウェア書込み
続いては、uBITX側のファームウェア。こちらは、Xloaderを使って書込み。
タッチパネルディスプレイを試す前に、2004 LCDで1.095Bataの動きを試してみた。特に問題なし。機能は1.08と同じ。そのためか、メモリマネージャの新版はないみたい。
2004 LCDで動作が確認できたので、タッチパネルディスプレイ用のファームウェア(UBITX_CEC_V1.095_NX.hex)に変更。ちなみにUBITX_CEC_V1.095_NXU.hex
の方はメモリエリア全領域に書き込めるバージョンらしい。基本は「U」が付かないUBITX_CEC_V1.095_NX.hexを使うようだ。
配線して電源投入。
問題なく動作してくれる。ディスプレイが小さいので視認性が悪いんじゃないかと思ったけど、文字がハッキリしているし、また、視野角が広いのでかなり読みやすい。ボタン類は小さいけど、まぁ、使える。しかし、IFシフトやATTのスライダはさすがにやりにくい。これは仕方ないか。
タッチパネルにボタン類が統合されているので、ハードウェアスイッチ(チューンステップとかバンドの上下とか)が使えるのかちょっと心配だったけど、問題なかった。両立できる。とはいえ、タッチパネルだと、バンドがダイレクトに指定できるし、周波数も直接入力できる。チューンステップも順次変更ではなくダイレクトタッチ。ハードウェアスイッチの出番はないかも。
タッチパネル化での追加機能の一つにSpectrumというがあるので試してみた。現在のVFO周波数付近(かな?)の一定範囲を10回スキャンして、それをスペクトラムとして表示してくれる。その後、下のスライダで目的の信号に合わせてチューニングできる。リアルタイムのスペクトラム表示機能ではなかった。
その拡張みたいなのがこちら。
三バンドまとめて(正確には順次)スキャンするもの。賑やかなバンドを簡単に見つけられるというものみたい。
しかし、ノイズが…
視認性、操作性等、思ったよりもいい感じのタッチパネルディスプレイ。しかし、大問題が!それは、ノイズ。このディスプレイを使うと明らかにノイズが増える。ディスプレイの電源を切ったり入れたりする様子をビデオに撮ってみた。
ディスプレイの電源を切るとノイズが明らかに減る。再投入すると増えることが確認できる。手近にあったパッチンコアを付けてみたけど変化なし。
途中、26秒付近でアンテナを外ししている。そうすると、「ビー」というノイズが目立つようになる。1kHz位?パルスっぽい耳障りな音。これも、ディスプレイの電源を切ると出なくなるので、やはり、このディスプレイが発生源だろう。50秒くらいのところで、アンテナを再接続。
参ったなぁ。使い勝手が良くなっても、これじゃなぁ…。何か対処方法はないものだろうか?
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