以前から時々気になっていたKT-8900というデュアルバンド格安モービル機、何と、回路図が見つかった。
KT-8900とは?
まずは、簡単に仕様など。
- 周波数範囲: VHF: 136-174MHz、UHF: 400-480MHz
- 送信出力: VHF: 25W、UHF: 20W
- 電波型式: F3E
- メモリ数: 200ch
- 周波数ステップ: 2.5 / 5 / 6.25 / 10 / 12.5 / 15 / 25 KHz
- サイズ: 98(W) x 35(H) x 118(D)mm
- 重量: 408g
メーカ(QYT)サイトはこちら。
MINI KT-8900
http://www.qyt-cn.com/en/pro_info86.html
簡単にいえば、144と430のデュアルバンドFMモービル機。ハガキが100 x 148mmなので、(面積は)それより小さい。それでいて、25/20Wも出る。お値段は、eBayでUS$70~80程度。
KT-8900のバリエーション
eBayの出品を見ていると、色んなバリエーションがあることに気づく。
冷却ファンなし
冷却ファン付き(背面)
プログラミングケーブル用ジャックが左上
プログラミングケーブル用ジャックが見当たらない
そして、カラーバリエーション
メーカサイトにはこういう情報はないので、こんなに色々バリエーションがあるのか、それともソックリさんなのかは不明。
なお、eBayの出品業者では、一つのページでも写真によって別のバリエーションのもの(例えば、プログラミングジャックがあったりなかったり)する。
ちなみに、BaoFengでもBTECH UV-2501という型番で出していた模様(既にディスコン)。
BTECH UV-2501
https://baofengtech.com/uv-2501
ちなみに、こちらにはマニュアルもある(QYTのサイトではマニュアルは見つからなかった)。
※UV-2501は別物(KT-8900をベースとしたカスタマイズモデル?)みたい。
回路図など
さて、肝心の回路図。
Schematic Diagram QYT KT8900_M (Ver: 1.0)
https://dw1zws.com/site/schematic-diagram-qyt-kt8900_m-ver-1…
Schematic Diagram QYT KT8900_K (Ver: 1.0)
https://dw1zws.com/site/schematic-diagram-qyt-kt8900_k-ver-1…
上がメイン部、下がコントロールパネルのようだ。
この回路図をじっと見ていると、基本的にはUV-5Rと同じことに気づいた。つまり、ものすごく大雑把にいえば、RDA1846というワンチップトランシーバが中心で、これに制御用MCUと電力増幅が付いただけ。これなら、UV-5Rと同じやり方で保証認定取れそう?
内部の写真などはこちらのサイトが詳しい。
QYT KT 8900,Jentai or Moonraker MT-27M..! Review! – G7EOB’s
https://sites.google.com/site/g7eob1/radio/qyt-kt-8900-revie…
こちらを見ると、ファイナルと思しき石には「A9M15」という刻印が見られる。そうすると、先の回路図サイトにある「Download RF finals datasheet here」の先のデータシートは違っていそう。こちらの石(AFT05MS006NT1)では6W程度しか出そうにないので。こちらなら刻印も「A5M06」のはず。「A9M15」を頼りに探してみると、AFT09MS015NT1がマッチしているんじゃないかな。
AFT09MS015NT1
https://www.nxp.com/docs/en/data-sheet/AFT09MS015N.pdf
さて、どうするか?
概ねの金額を考えると、本体がUS$71、プログラミングケーブルがUS$4、合せてUS$75として、ざっくり8,000円。これにTSSの保証認定料3,000円を加えると、11,000円。うーん…。なんか割に合わないなぁ。ついでにPixie(300円くらいの7MHz CW機)でも作って一緒に申請してしまう?
残念な続き…
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