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外形層よりもドリル穴のほうが優先される

こういう基板を設計した。

TO-220パッケージの三端子レギュレータを基板の裏に取り付けて、アルミケースにネジ止めして放熱させようという目論見。ネジ止めするのに基板が邪魔なので、その部分は大きな穴を開けておく(ナット回しを差し込むつもりで、少し大きめに直径12mm)。

ガーバデータで見ると、外形層(KiCadのEdge.Cuts)は、こう。

3D表示。

で、実際にできあがった基板。

なんと、12mmの丸穴は無視されて埋められ、TO-220の固定用のネジの穴(3.5mm)が開いている。

こりゃさすがに不具合だろうと思って、ELECROWにクレームを入れたら、「ドリル層にドリル穴の指定があるから」との回答。確かに、それはある。

外形層ででかい丸穴で切り取られているのでそれより小さいドリル穴は開けられないだろうと思っていた。KiCadの3D表示でもでかい丸穴になっているし。

でも、実際は外形層よりもドリル層での指定のほうが優先されるそうだ。こういうのを作るときは、フットプリントエディタを開いて、ドリル穴をなくしておかなきゃダメなんだな。もしくは、ドリル穴を希望サイズに大きくしておくか(外形層に穴を開けるのではなくて)。他社は知らないけど、少なくともELECROWはそう。

さて、この基板どうする?リーマで穴を広げてみる?


【追記】外形データに「Hole」と文字を入れておくという手もあるそうだ。

自作
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