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ELECROWのアクリルカット用のデータをKiCadで作る

アクリル板、5枚、

ELECROWにはアクリル板のカットサービスもあって、透明の100x100mmまでなら5枚で$1でやってくれる。データの作り方と発注方法をまとめておく。

格安で作れるのは、厚さは2mmと3mm。大きなサイズ、より厚いもの、枚数が多い、カラー、彫刻などもあるが、料金は上がる。

もう一度まとめると、安いのは「100x100mm、2または3mm、5枚、彫刻なし、透明」。上のように、$3.52を消してDiscount Price $1.00となっている。一種のサンプルみたいなものなのだろう。

データ形式(ファイルフォーマット)

受け付けてくれるデータ形式は、下の方に記載されている。

これによれば、CAD、CDR、AI、PDFを受け付けてくれるようだ。CAD、CDRはなんだかわからないが、AIはAdobeのIllustratorだろう。PDFはわかる。

さらに調べてみるとフォーラムにこういう回答がある。

DXF、pdf、ai、svg形式が受け入れ可能とのこと。

KiCadでデータファイルを作成

アクリル板のカットいうことは、二次元データ。KiCadのPCBエディタで作れる。外形図そのもの。それに、KiCadはDXFやSVGでの書き出しもできる。新しいソフトの使い方を覚えたりする必要がなく、慣れているもので作れるので楽。

ということで、KiCadのPCBエディタでまずは図面を書く。

図面作成

どのレイヤを使ってもよいだろうが(図面出力時にどのレイヤを出力するか指定するので)、素直にEdge.Cutsレイヤにしておいた。ドリルは使えないだろうから、すべて直線や曲線、その他ポリゴンで構成。

エッジ付近に穴を開けたりする場合、エッジからの最小距離は1mmだそうだ(質問して教えてもらった)。

寸法線を表示した状態。

DCRを実行して、エラーがないか(線が切れているところがないか)確認しておく(これをやるためには、Edge.Cutsレイヤで描く必要があると思う)。

ファイル出力

所定の形式で書き出す。

DXF

ファイル → プロット… とたどる。

出力フォーマットをDXF、含めるレイヤーはEdge.Cutsだけ、図面シートを描画はチェックしない、エクスポート単位はmmにしておく。

これで「プロット」をクリックすると出力される。

DXFファイルはLibreOfficeのDrawで開くことができるので、一応、チェック。

本来の用紙の向きとは90度異なっているが、必要な図は入っているのでいいか。ファイル出力時に用紙の向きのオプションはなさそうだし。

SVG

プロット画面を出すところまではDXFと同じ。

出力フォーマットをSVG、含めるレイヤーはEdge.Cutsだけ、図面シートを描画はチェックしない。出力モードはモノクロにしておいた(レイヤが一つだけだから)。

これで「プロット」をクリックすると出力される。

SVGファイルはInkscapeで開くことができる。

こちらではもとの図面の通り、用紙は横向きになっている。

PDF

プロット画面を出すところまではDXFやSVGと同じ。

出力フォーマットをPDF、含めるレイヤーはEdge.Cutsだけ。

PDFは人間が見るものだろうと思ったので、寸法線を表示するために「すべてのレイヤーでプロットする」のところでUser.Drawingsにチエックを入れた。出力モードはカラーにして目視チェックしやすくした見た。

これで「プロット」をクリックすると出力される。

ファイルをZIP

ELECROWに渡すファイルはZIP形式なので、予めまとめておく。

DXFとSVGはどちらか一つだけあればいいはず。DXFは用紙の向きが違っていたので、SVGとPDFをまとめてZIPした。まぁ、DXFでも問題ないと思うし、なんなら、全部入れても良いと思う(すごく小さなファイルばかりだし)。

これまでに、SVGとPDFを送るというやり方で10回くらいは発注しているが、問題が起きたことも問い合せが来たこともない。いつもちゃんとできあがっているので、大丈夫だろう。

発注

アクリル板カットの発注は、トップ画面のMore Servicesメニューの中のAcrylic Laser Cutting。

青の「Add your Acrylic File」ボタン(バナー?)をクリックして、先程用意したZIPファイルをアップロードする。

Dimensionsはプリント基板とは違って自動判定されないので、手動で入力する。これで変るのはWeight。送料の判定に関わってくるのだろうが、100x100mmでも大した重量ではないので、わざわざ変更しなくてもいいかも。

あとはデフォルトのまま。枚数や色を変更すると価格が上がる。厚さはデフォルトの2mm以外に、3mmでも$1.00で大丈夫みたい(それ以外は高額)。

あとは、Add To Cartボタンをクリックすればカートに入る。

送料がそれなりに掛かってしまうが、プリント基板などと一緒に発注すれば割安になる。

できあがり

到着したアクリル板(保護シート付き)と、それを装着した装置。透明すぎて空きクリル板がついているのがわかりにくいけど、スピーカのところを見ると穴がたくさん開いていることがわかる。

ELECROWのアカウントを持っていなければこちらから。紹介リンクなので、$5のクーポンが貰えるはず。

自作
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