オペアンプ一発のシンプルなヘッドフォンアンプのキットです。いわゆるポタアン的な使い方を想定しています。つまり、スマートフォンなどとヘッドフォン(イヤフォン)との間に入れて使います。
「スマホにイヤフォンつないだら聞けるじゃん。こんなのいらないでしょ?」と思いますよね。私もそう思っていました。でも、実際に入れて聞くと音がだいぶ違います。ベースの輪郭がはっきりしてくるし、シンバルがちゃんと金属に聞こえる。音楽を一層楽しめるようになりました(あくまで、個人の感想ですけど)。
スマートフォンで音楽を聞くことはできますが、でも、音楽プレーヤではありません。イヤフォンをしっかりドライブするだけのパワーがないのではないか?こうしたアンプ(というか、イヤフォン/ヘッドフォン用のドライバ)を入れることで、スマートフォンへの負荷が軽くなって楽器の音がはっきりと聞こえるようになるのだろうと思います。
また、こうしたアンプを使うとイヤフォンやヘッドフォンの違いもよく分かるように思います。というか、スマートフォンで直接鳴らすとしっかりと鳴らせていないので個性がちゃんと出ないのでしょう。
本機の特徴は、モバイルバッテリを使うことです。こうした携帯型のアンプの場合ですと、通常は電池を内蔵させると思います。そのほうがスマートですが、自作の場合は電池蓋が大きな課題です。ネジ止めなら作るのは簡単ですけど、電池交換が大変です。充電池を内蔵させれば交換の回数は減りますが、充電回路が必要です。場合によっては昇圧回路も。
そこで、いっそのこと電池は外付けにしました。そして、電源にはモバイルバッテリを使うことに。モバイルバッテリなら普段から持ち歩いているかもしれん。それなら持ち物が増えるわけでもない。あるいは、モバイルバッテリを買い替えて以前使っていたものが余っているということも。
それから、使用形態を考えるとボリューム(可変抵抗)はいらないだろうと思ったので付けていません。音量調整はスマートフォンなどの再生装置側で行います。可変抵抗がない分、音質の劣化や、ギャングエラーを避けられます。
もう一つ、特徴といえば特徴ですが、回路基板とケース部材を100x100mmの一枚の基板にまとめました。
内部の様子です。
本装置の詳細と頒布申込みはこちらのページです。
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