OWONの1.5GHzスペクトラムアナライザXSA815-TGを使ってみる話の続き。
前回の記事はこちら。
今回は、トラッキングジェネレータを使った測定。
トラッキングジェネレータ
同軸ケーブルの通過損
秋月のRG-58C/U、10m物(A/Uとの違いは外装だけらしい)。200MHzまで。
手持ちの変換コネクタの都合で多段になってしまったので、参考として極短ケーブルも測定(こちらは1.5GHzまで)。
それにしても、グラフのスケール(dB/div)をもっと細かくすればよかった…。
ローパスフィルタ
市販の55MHzのLPFを測ってみる。
まずは、LPFの代りに変換コネクタでノーマライズ。
その後、測定対象のLPFにつなぎ替える。
500MHzまで見た様子。
200MHzまでにして詳細を。
かなり古いものだけれど、しっかりときれいな特性だ。
リターンロスブリッジ
自作のリターンロスブリッジ(SWRブリッジ)の特性などを見てみある。
Antenna端子はオープン(全反射)。
あまり上の方まで見てもしょうがない(使えるとは思えない)ので、500MHzまでにしてノーマライズ。
Antenna端子に50Ωのダミーロードを接続。
リターンロスで約-32dBがVSWRの1.05なので、アマチュアバンドで言えば7~50MHz帯ならそのあたりまで測れる。-25dBはVSWR1.1くらいだから、144MHzでも、まぁ、使えそう。
RLC共振回路
先程のリターンロスブリッジを使って。アンテナ(の代わり)としてRLC共振回路をつないでみる。
共振周波数は約180MHzと分かる。ただし、リターンロスブリッジの特性が上の実験からこの周波数付近では-25dBくらいが限界(下限)だとわかっているので、これより小さな値にはならない(測定できない)。
【余談】tinySA Ultraにはトラッキングジェネレータの機能はないので、こうした測定はできない。NanoVNAを使うことになる。
次回はより実用的な使用レポート。無線機のスプリアスなどを測ってみる。
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