ユーザの方からコネクタの芯線部のプリント配線が破断(剥離)したとの事故の報告をいただきました。下の写真の赤丸の個所です(問題が起きている個体ではありません)。
青矢印で示した方向に強い力がかかり、基板がたわんでパターンが破断してしまったとのだろうと思われます。基板自体が相当硬いですし、本フィルタはケースを組むため、それが補強になると考えていましたが、不充分だったということでしょう。
こうした事故を避けるため、コネクタに大きな力が加わらないように注意してください(無線機側、アンテナ側のどちらも)。余談ながら、NanoVNAやtinySAなどもコネクタの取り付けは同様ですので、そのような装置をお使いの場合も注意してください。
本フィルタを使って、フィルタ通過後のパワーが極端に落ちる、SWRが非常に高い、受信感度が著しく落ちるなどの問題が見られた場合、このようなトラブルが生じている可能性があります。チェックしてください。もし破断していた場合は、レジストをはがしてハンダを盛るとか、適当なワイヤで接続してください(下の写真がワイヤで接続した一例(上の写真の基板とは別のものです))。ケースはハンダ吸取り線で各辺のハンダを吸い取れば外せます。
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