まえがき
最初に試したときは、出力電力を優先して、各バンド共、出力が50W位になる状態で測定した。
その後に参考したこちらの記事では「入力電力は1.5W~2Wに抑えるべし」のように書かれている。
The maximum input power for 2 IRF530 without attenuator is 1.5 to 2w , otherwise the spurious or IMD will transform your spectral analyzer screen into a Xmas Tree. With 0.5 up to 1 w i manage to have 40 to 45w output which is i was targeting.
ということで、今回は入力電力を2Wに固定(IC-705のRF POWERを20%に設定)してスプリアスの状態を確認してみる。なお、先の記事などを参考に、バイアス電圧を3.73V位に設定した(設定前は3.6Vくらいだった)。
測定
測定環境は前回と同じ。
- IC-705(今回は、RF POWERを20%に設定(固定))
- アッテネータ: 70dB(30dB + 40dB)
- tinySA Ultra
測定結果は次の通り。
- 3.5MHz(出力電力: 46W(Micro PA50+の表示値))
- 7MHz(出力電力: 39W)
- 10MHz(出力電力: 35W)
- 14MHz(出力電力: 24W)
- 18MHz(出力電力: 13W)
- 21MHz(出力電力: 19W)
- 24MHz(出力電力: 24W)
- 28MHz(出力電力: 20W)
まとめ
- Micro PA50+の出力電力表示は小さめに出る。例えば、3.5MHzは46Wと表示されているが、-23.3dBmはアッテネータの70dBを考慮すると58W。同様に、28MHzは20Wと表示されているが-26.0dBmは25W。
- 3.5MHzと7MHzは-50dBcの範囲にはスプリスは見られない。10MHzより上は、残念ながら悪化。
- ただし、前回は3.5MHzでは45~70MHzにかけて変なノイズが見えたが、今回はうっかり上限周波数を50MHzにしたので、それは見えていない(前回は45~50MHzの範囲にも何本かピークがあったが、今回はそれはないの出ていない)。
- 18MHzと21MHzは出力電力が妙に低い。LPFが合ってないとか?
- 前回は高い周波数ではスプリアスの強度が非常に強かったが、今回はそこまでではない。やはり、前回は過大入力だったのだろう。
それから、バイアスに関しては、電圧ではなくて電流で調整するものだとTwitter(現X)で教えてもらった。そういうセンスを持ち合わせていないので、アドバイスいただけるのはとてもありがたい。
コメント
私も同じアンプを買いました。ドキドキしながら拝見しています。
リニアアンプって、私には未知の世界です。ここからどういじろうかと。(世界的に見て)そこそこ売れているモデルみたいですから、情報が出てくることを期待しつつ。