無線機のスプリアスなどの測定をしようと思ったときに、用語やその定義がよく分からなくて悩む。検索すれば情報は出てくるけれど、断片的なものが多いし、想定読者のレベルがまちまちなので、理解するのが難しかったり。中には間違っているものもあるかもしれないし。やはり、最初は書籍としてまとまっているものがいい。
RFワールドのNo.13が「はじめての無線機測定」という、まさに無線機測定初心者向けの内容。
まず、目次。
用語の説明から始まって、送信機、受信機と説明されている。
個人的に、最近よく見ている不要輻射とか、占有周波数帯幅とか。
こういうのは法律を当たればきちんとした説明があるのだけど、何しろ法律なのでわかりにくい(必要な情報があちこちに分散していたり)。この記事だと最初に押さえるべきポイントが順を追って説明されててスッキリ理解できる。ただし、アマチュア無線に特化したものではないので、そのあたりは実際の測定対象に合わせて調べる必要がある。そのときも、この本で全体的な話を理解しておけば、必要な情報を見つけやすいと思う。
受信関連はまだ測定したことがないけど、だからこそ、最初の取っ掛かりとして役に立ちそう。
RFワールド No.13は発行されてから年数が経っているが、幸いにも重版されており、普通に入手できる。
Amazonのレビューだと辛口のものが少なくないけど、あくまで「はじめての~」なので、知っている人には当たり前の内容なんだろう。断片的だった情報を整理できて私は助かった。
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