PR

リフローハンダ用ミニホットプレートを試す

ミニホットプレートをレビュー用としてBanggoodから送ってもらった。

外観・仕様

内容物は本体だけ。ケーブルや説明書なども一切なし。強いて言えばクッション材だけ。

  • 電源: USB Type-C PD 65W(20V 3.25A)
  • 温度範囲: ~350℃(250℃を超えないことを推奨)
  • サイズ
    • プレート: 5.6cm x5.6cm
    • 高さ: 3.5cm

実践

では、早速使ってみる。電源は先日購入したこれが使える。

用意したテスト用の基板は5cm x 5cm。

本来ならステンシルを使ってクリームはんだを乗せるのだけど、ステンシルはない。これまでクリームはんだを適当に塗ってエアフローで試したことがあるけど、あまり上手く行かなかった。エアで部品が動いてしまうし、クリームはんだが小さな粒になってそこら中に固まってしまい、しっかり処理しないとショートの原因になりかねない。結局、ステンシルがないとクリームはんだは上手く乗せられないというのが今のところの結論。

そこで、普通の糸ハンダ(共晶ハンダ)をパッドにハンダごてで乗せる。一つずつなので面倒だけど。パッドにハンダを乗せたら、フラックスを塗ってから部品をその上に乗せる。

先にハンダが乗っているのできれいに並べるのは難しい。加熱によって溶けたハンダで表面張力によって整列することを期待して、ホットプレートに乗せる。

その前に、まずは加熱。

加熱開始直後は供給電力は60Wを超えていたけど、すぐに下がっていき、40W弱くらいまで落ちる。そのためか、温度はなかなか上がってくれない。200℃を超えるのに数分かかる。電力を下げないで、もっと一気に上げて欲しいところ。それから、最初は少し煙が出る。おそらく、プレート上にオイルか何かが塗られていだのだろう。

自作の吸煙器も用意していたので、それを使った。吸煙器で空気の流れを作るとなおさら温度上昇が遅くなる。そのため、吸煙機は少し離した(煙の流れを見ながら)。

実際の様子はビデオで。

やってみてわかったのだけど、そんなに都合よく思惑通りに表面張力で整列してはくれない。ピンセットで突いたり並べ直したりが必要。SMAパッケージのダイオードは転びやすい。2012M(0805)は軽すぎるのか、ハンダの上に浮いてしまう。トランジスタ(SOT-23)も同様。3216M(1206)はわりと思い通りに上手く付いてくれるようだ(例外もあるが)。

前後するけど、基板を乗せることで、一気に温度が下がる。250℃くらいまで上がったところで基板を乗せたのだけど、200℃以下までスーッと下がっていく。再び上がるまでにはこれまた時間がかかる。

写真にして改めて見るとまずいところがたくさん見つかる。トランジスタはイモハンダっぽいし、ICは加熱中にずらしたのが失敗してバッドから外れている。最初に乗せたハンダが多かったところは玉になっている。

ということで、改めてフラックスを塗って再加熱。その後の写真がこれ。

フラックス除去後がこちら。

まぁまぁかな?ボッテリの玉のところは少し吸い取ったほうが良さそう。

今回の結果から考えると、パッドにハンダを乗せてフラックスを塗って部品を乗せるという今回の手順よりも、ハンダを乗せたら部品をコテで仮付け(片側の足だけとか)してからフラックスを塗るという方がいいかもしれない。そうすれば、部品の足にもフラックスが付くのでハンダが馴染みやすくなると思う。面倒ではあるけど。

なお、これはあくまで我流の普通ではない方法によるもの。ちゃんとステンシルを用意してクリームはんだを使えばもっときれいにハンダ付けできるだろうとは思う。

まとめ・購入情報(クーポン)

天板が5.6×5.6cmしかないので小さい基板用ということになるが、同じ高さの台(3.5cm)を横においておけば大きめの基板でもずらしながらでいけるかも(試していないが)。

本文中にも書いたとおり、温度上昇が遅い。基板を乗せると一気に温度が下がるので、素早く温度上昇してくれるといいのになとは思う。天板の金属プレートがもっと厚ければ熱容量が大きくて温度変化に強くなるかも。

過度な期待は禁物だけど、値段を考えれば悪くはないとは思う。

【クーポン】

  • クーポン適用価格: $18.99
  • 有効期限: 2023年11月30日
  • クーポンコード: BGc750cf

販売ページはこちら


【追記】

足をハンダで仮固定してからフラックスを塗る方法で試してみた。下の写真のICとポリフューズ(JBの刻印)だけをこの方法で実装(他のパーツは予め実装済みの基板)。ICは割と上手くできたように思う。ポリフューズは片側がちょっと浮いている(ハンダ付けはできているようだけど)。


再チャレンジ

コメント