トランジスタ技術2023年11月号のRFのコーナでtinySA Ultraの紹介記事を書かせてもらいました(昨日、10月10日発売)。
前編、後編の二回の予定で、今回の前編ではtinySA Ultraの特徴(従来品のtinySA Basicとの違い)や基本的な操作方法について紹介しました。主なトピックは以下のとおりです。
- 6GHzまで測れる超小型スペアナ”tinySA Ultra”
- tinySA Ultaraの基本操作
- 自己診断
- キャリブレーション
- スペクトラム・アナライザ
- マーカ
- トレース
- 画面キャプチャ(スクリーン・ショット)
- Appendix: ファームウェアの更新
図を多用して操作手順を説明しています。この内、トレースについては白黒画像ではわかり難いと思いますので下にカラーのものを掲載しておきます。
この機能はあるトレースを表示したまま、別のトレースを表示するものです。上の図で最初に黄色のトレースを表示し、これを固定してその後に赤のトレースを重ねて表示しています。同時表示することでトレレースを比較できます。tinySA Ultraでは最大で四本のトレースを表示させられます。
それから、画面キャプチャ(スクリーン・ショット)の取得方法としてメニューからたどる方法と画面のアイコンをタップする方法を紹介しました。そのアイコンは画面左下あたりの「SD」と書かれているものです(電池アイコンの上)。これはmicroSDカードが入っていることを示している他に、画面キャプチャ機能へのショートカットになっています。ちょっとわかりにくいと思うので補足しておきます。
入手先についてですが、記事に書いた通り、私は二か所で手に入れました。一つはZeenKoの公式ショップ(AliExpress内)、もう一つはBanggoodです。外観や内部の基板に両者の違いは見当たりませんでした(そんなにじっくり見たわけでもないですが)。リンクを置いておきます。
ZeenKoの方が安いですが、Banggoodはクーポンがあります。これを使うとどちらで買っても同じくらいの価格です。
- Banggoodクーポン
- クーポン適用価格: $121.99
- クーポンコード: BGe31220
- 有効期限: 2023年11月30日
後編(来月号)では、シグナル・ジェネレータ機能と、実際の測定例をいくつか紹介する予定です。tinySA Ultraを買ったものの使い方がよくわからないとか、購入検討中という方の参考になればと思います。
トラ技の今月号の特集は「Cool!新・ラジオの製作」。今の時代ならでは視点でラジオ作りの大特集です。また、来月号の特集はNanoVNAの活用方法だそうです。RFに興味があればどちらの特集も面白いと思います。そのついでにtinySA Ultraの記事も読んでやってもらえれば幸いです。
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