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カーボン釣竿を測る ~ セクション間の静電容量

持ち歩き用に仕舞長が短いカーボン釣竿を買ってみた。もちろん、用途はアンテナ。仕舞長が43cmで、伸長時は公称5.1m。実測で、あれ?いくつだったかな?届いてすぐに測ったんだけど忘れた。公称値よりもちょっと短かったことは覚えている(想定通り)。

ここからが今回のお題。カーボン釣竿のセクション間は容量結合らしいので、試しに測ってみる。

やり方はシンプル。100円ショプで入手した「特大 はさみ口約65mm」の目玉クリップで挟んで、LCRメータで測定する。

まず、同一セクシション。約17Ωと出た。目玉クリップはカーボンに直流的に接続しているようだ。抵抗値は案外低い。

続いて、ここからが本番。セクションまたぎ。つまり、セクション二つ。測定値は約900pF。この釣竿、中はコーティングされているのか、外とは明らかに手触りが違う。それもあってか直流的な接触はしておらず、やはりコンデンサを成しているようだ。それにしても、思ったよりも大きな容量。なお、目玉クリップの位置をずらしても測定値には大きな変化はなかった。

思い出した。この釣竿は仕舞長も伸展時も以前入手したカーボン釣竿よりも短いためか、セクションの重なり分も短いように思う(直接的な比較はしてない)。あちらのほうが静電容量はもっと大きいのかもしれない。

続いて、セクション間を増やして測定。3セクションで415pF。2セクション時の約半分。4セクション時は263pF。さらに半分になるかと思ったが、そうはならず。

5セクション時が176pF、6セクション時が136pF。

これより先は細すぎてこの特大目玉クリップでは掴めないのでここで終了。

最後に持ち手部分とその上のセクション間を測定。結果は370PFほど。持ち手はコーティングの分だけカーボンから遠くなってしまい、容量結合としては不利。アンテナとしての実運用でどうかはやってみなきゃわからない。コーティングをはがせばいいのだろうけど、それも面倒なので、このままやってみよう。

セクション間がちゃんと容量結合されていることがわかったので、今回はこれで良し。

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