以前の記事で、FT8からの被りがフィルタでカットできることを書いた。
JT65へのFT8の被りはフィルタでカット
これまでの経緯は、こちらの記事。 このFT8からの被りを何とかできないかと思っていたところ、jh8jnfさんからフィルタでカットできるかもしれないとアドバイスを頂いた。 まず、使っている無線機はTS-690。IFの一番上は73.05MHzで...
こちらの記事に「IFシフトはどう?」というようなコメントを頂戴した。IFシフトってフィルタを狭くしたときにしか効かないものとナゼか思い込んでいたので試したことがなかったが、6kHzにセットした状態でIFシフトのツマミを回してみたら聴感上での変化が確認できた。なんで変な思い込みをしてたんだろう…
ということで、今回は、実際にFT8からの被りがIFシフトでカットできるか確認。その様子が下のキャプチャ(WSJT-Xのウォータフォール)。
最初(図の下の方)はFT8モード。QRGは7.074MHz。IFフィルタは6kHz。DFが2000より上にはFT8の信号は見えない。なので、この状態でJT65モード(QRG: 7.076MHz)に変更してFT8の信号が見えれば、それは折返しによるイメージ信号。
10:31の時点でJT65モードに変更(QRG: 7.076MHz)。DF 850、950、1050、1300、1450あたりに折返しによるFT8の被りが見られる。
10:32のタイミングでIFフィルタを2.4kHzに変更。被り信号はカットできている。その30秒後(10:32:30)にフィルタを6kHzに戻したら被り信号がちゃんと復活。
10:33:00にIFシフトをプラスに回しきってみた(フィルタ幅は6kHzのまま)。残念ながら被り信号はカットできていない。その30秒後(10:33:30)にIFシフトをマイナス側に回しきってみたが、やはり被り信号が出ている。
ということで、IFシフトでは折返しによる被りはカットできなかった。これは、TS-690での結果なので、他の機種だと違うかもしれない。
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