「マイクロインダクタを平行に置いてトランスとして使っている例ってどこかで見たような気がする」と思って調べたらやはりあった。
おぼろげに記憶にあるのはこれじゃないと思うが、まぁ、ともかくあった。他にも同じような使い方をしている例はいくつか見つかる。
ということで、早速実験。
10μHを二つ(間隔は概ね1cm)、ファンクションジェネレータから1MHz・1Vppの正弦波を一方に入れ、他方をオシロスコープで見てみる。
上(CH1、黄)が入力。無負荷だと1Vppあったけど、マイクロインダクタをつないだら電圧が少し落ちた。下(CH2、青)が出力側。縦軸はCH1が500mV/div、CH2が1/10の50mV/div。一応波形は現れてはいるけど、ものすごく弱い(50mVpp未満)。
結束バンドを使って密着させてみる。
だいぶ強くはなったけど、それでも150mVpp程度。
信号の周波数やインダクタンスを変えればまた違った結果にもなるのだろうが、劇的に良くなるとも思えないので実験終了。それに目論んでいる使用周波数がこのあたりだし。ついでに気になったのは、マイクロインダクタのカラーコードの向きを合わせたのだけど、出力波形は逆相だった。向きは管理されていないんだろうな。
これじゃ使い物のならないので、別のもので試してみる。秋月で購入できるフェライトコアTR-10-5-5EDにワイヤを巻いたもので実験。
これだと1:1の出力が得られた。巻数は6回。
下は、巻数ごとのインダクタンスの変化。NanoVNA-H4で測定。インダクタンスは1次側、2次側とも同じ(8回巻きで測ってみて同じだったので他の回数は省略)。
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