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ALLPCBで金フラッシュ基板を作ってみた

ALLPCBからプリント基板レビューのオファーを頂き、金フラッシュ仕上げを試させてもらえることになった。

表面仕上の種類

ALLPCBでの表面仕上の選択肢は五つ。

  • Bare Copper
  • HASL with Lead
  • HASL Lead Free
  • Immersion Gold
  • OSP

Premium PCBコースならもっと種類があるが、通常のものだと上の五つ。

この中で最も一般的(=最安価)なのがHASL Lead Free(無鉛はんだレベラ)。

Immersion Goldというのが、いわゆる金フラッシュ(フラッシュ金)。正式にはENIG(Electroless Nickel Immersion Gold/無電解金メッキ)というらしい。ニッケルメッキの表面を化学的処理によって金の層を作って(置換して)いる。金の層は非常に薄い。比較的安価(とはいえ、HASLよりも圧倒的に高いけど)。

本当の(?)の金メッキは「電解金メッキ」。こちらは電気メッキ法による金メッキ。金の層は無電解金メッキよりも厚く丈夫。当然、価格がものすごく高い。ハードゴールドとも呼ばれている。ALLPCBの通常のコースの選択肢にはない。

製造

通常仕上げ(HASL)なら製造日数は1~2日(ALLPCBの場合、選択する工場によって日数が違う)だけど、Immersion Goldの場合は3日程かかる。

今回は5日間近くかかってしまった。ちょうど中秋節のタイミングだったので工場が止まったのかな?

その後、5日くらいかかって到着。DHLにしたのだけど、結構かかった(14日出荷、15日DHL引受、20日到着)。

受取と試作

話が前後するが、今回作ったものはDE-5000用の電池内部抵抗測定アダプタ。

事前に実験したものを基板化した。今回、金フラッシュ(Immersion Gold)を使わせてもらえることになったので、端子にちょうど良いだろうと思い。本来なら金メッキのほうが良いのだろうけど、金フラッシュでもHASLよりは良いのではないかと(勝手な想像)。

いつものふくろうのダンボールで到着。出荷報告書がずいぶんと分厚くなっている。基板のパックは湿度チェッカも封入。

端子(とランド)が金色に光り輝いている。金色というよりもやや白っぽいけど。HASLだと表面が多少凸凹するけど、金フラッシュだと真っ平ら。

基板厚は1.0mmで製造(DE-5000のオプションのTL-21に合せた)。

組み立てたものこちら。シンプルで部品点数も少ないのであっという間にできあがる。

これを使った実際の測定の様子。


試してみたいと思いつつも、コストの面でなかなか手が出なかった金フラッシュ。やはり、表面の仕上がりがHASLと比べるととてもいい感じ。ハンダの濡れ性も良い感じだし、何より見た目が良い。見た目も重要な基板なら仕上げも検討の対象になりそう。

今回、この機会を与えてくれたALLPCBに感謝。アカウント登録はこちらでできる。

新規登録者にはクーポンあり。企業ユーザならクーポンが多い(大学等のアカウントでも大丈夫なはず)。

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