リリース情報
WSJT-Xの公式サイトを見に行ったら、2.6.0のRCが4にまで上がったので、そろそろ試してみる。
新機能
バージョン2.6の新機能はユーザガイドにある。個人的に目を引いたものは以下。
- FT8(とQ65)のデコード性能の向上
- FT8、FT4などのモード、および、FT8 Houndのショートカットボタン
- RR73/73のカラー表示(CQと同じ)
- CQ時のオートシーケンス応答の挙動(1stだけでなく、Max Distも選択可能に)
- ALL.TXTの分割(年、または、月)
早速、ダウンロードしてインストール、起動。
このバージョンが使えるのは2022年12月31日まで。それまでに新しいものが出るはず(rc5か、あるいは、正式版か)。
まず驚いたのがCATの認識の早さ。これまで1分くらい(?)かかっていたのが、わずか数秒でリグとつながるようになった。まぁ、以前はこのくらいのスピードだったのが、あるバージョンから極端に遅くなったのが元に戻っただけだとも言えるが。ともかく、早くなったことは歓迎。
デコード性能向上
FT8で「a7」が増えた。詳細はマニュアルのAP Decodingの節。
モードショートカットボタン
モードのショートカットボタンは右下にある。
一番上はFT8 Hound。これはとても助かる。以前はメニューを開いてHoundを選んでメニューを閉じるという面倒な動作が必要だったのが、1クリックで良くなった。しかも、メニューを閉じたときに周波数が強制的に変更されたが、このボタンだと周波数の変更も起きない。とても助かる。
その下のFT8やFT4などは通常のモード。よく使うものが並んでいるのだろう。残念ながらJT9はない。
これらのボタンはショートカットなので、従来どおりの手順でもモード変更はできる。なお、この場合は、Houndにする(または抜ける)場合に周波数が強制的に変更されるのも従来どおり。
RR73/73のカラー表示
「Highlight also messages with 73 or RR73」にチェックを入れると、73やRR73のメッセージにも色が付く。
これまでは色がつくのはCQだけだったけど、73にも色が付けば気づきやすくなる。
CQ時のオートシーケンス応答
従来は「Call 1st」のチェックボタンだったのだけど、ドロップダウンメニューに変った。
従来の「Call 1st」は「CQ: First」になった(最初にデコードできた局に応答)。新しい「CQ: Max Dist」は最も遠い局に応答する(コンテストでの得点稼ぎに有効なものみたい)。
しかし、「First」と書かれるより「1st」の方がわかりやすいなぁ…。
ALL.TXTの分割
すべての受信データを記録するALL.TXTファイルが年、または、月で分割できるようになった。
早速、「Split ALL.TXT yearly」を選んでみたところ、2022-ALL.TXTという新しいファイルが作られた。これからはこのファイルに記録されるのだろう(そして、2023年になったら新しいファイルが作られるはず)。
これまでのALL.TXTはそのまま。これを分割してくれる機能はないみたい。ちょっと残念。
しばらくFT8とFT4で運用してみた。基本的には2.5.4と同じように使える。Houndのショートカットボタンは非常に助かる。73の色機能もいい感じ。CATの認識も早くなったし。特段問題なさそうなので、このまま使うことにする。
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