安定化電源のDM-330MV(アルインコ)から異音が聞こえるようになった。もう五年以上使っているので冷却ファンの寿命なんだろう。消耗品だからしょうがない。検索したところ、40mm角の24Vのファンだそうだ。情報元はこちらのブログ。
40mm角と言っても、厚さが10mmと20mmものもがあるらしい。DM-330MVを引っ張り出すのが面倒なので裏に手を回して触った感じでは10mmっぽい(20mmもありそうにない)。ということで、こちらを発注。
発注から十日ほどで届いた。今回は結構早かった。数日前からファンが静かになった(多分、まったく回転しなくなった)ので、早い到着は助かる。
早速交換。
かなりホコリがついている。それでも、五年以上使った割にはきれいかも?
ファン交換くらい簡単だろうと思ってたのだけど、「そうは問屋が…」だった。
まず、ファンを外そうとしたら、ビスが一本だけものすごくかたい(右下)。なめてしまいそうだったので、ネジザウルスで掴んで回した。なんとか回るには回ったのだけど、ネジが回ったのではなくて、ねじ切れてしまった…。
パネルを外して内側から見たら、このビスだけナットが付いていた。パネルに切られたタップとこれとでダブルナットのような状態だったのか。先にパネルを外して裏からこのナットを外すべきだった。後の祭り。これはこのまま放置。
前後パネルも外したので、「あとは底板を外して」、と思ったのだけど、これが外れない。
見た感じだとスライドさせて前か後ろに引き抜けそうだけどちっとも動かない。ペンチ掴んで引っ張ってもびくともしない。叩いてみたら1mmくらい動いた。けど、それ以上は動かない。しょうがないので反対から叩いて元に戻した。
次に試したのは上の写真の左側面の切り欠きにドライバを差し込んでこじってみること。少し動いたけど抜けるほどずれるわけではない。
なお、ゴム足は底板に付いているだけなので、底板が外せないのとは無関係。
にっちもさっちも行かず、Twitterでつぶやいてみたらいろんなアドバイスを貰えた。
その中の一つ、正面パネルを仮付けした状態でそこの隙間にドライバを差し込んでこじるのをやってみようとしたが、細いドライバだとドライバが曲がりそうだし、太いドライバだとパネルが歪みそう。
温めるというアイデアもあったけど、変化が起きるほど温めたら熱くて触れそうにない気がしたのでパス。
もう、この個体の問題というか不良というかそういう話のような気がしてきた。今回、最低限やらなきゃいけないのはファンの交換。それは底板が外れなくてもできる。もとから付いているファンの配線を切ってそれにつなげばいいだろうから。ということで、分解は諦める。
ゴミは圧縮空気スプレーで吹き飛ばしてよしとする。
新しいファンを取り付け、前後のパネルを元通りにネジ止めしててお終い。ファンの右下のビスはねじ切ってしまったのでなし。
電源を入れてもファンが回らないのでちょっと焦ったが、無線機をつないで送信(WSJT-XのTUNE、40Wくらい)をはじめて何秒か経ったらファンが回ったのでOKだろう。送信をやめて少ししたらファンが止まった。温度で制御しているみたい。
ファン交換後は新しいからか、回っても音がほとんど聞こえない。前のより風量が弱いのかも。でも、温度制御のようなのできっと大丈夫だろう。前のファンも最初は同じくらい静かだったのかも。
【追記】 このファン、回転の起動時と停止時にちょっと音がする。最初は気づかなかった。回転中は静かなんだけど。外れなのかなぁ…。
その後、Twitterでさらにコメントをもらった。良さそうなアイデアは、底板の穴にフック状のものを引っ掛けてそれをゴムハンマで叩くというもの。
もう一つ、横の切欠きにドライバを差し込んでこじるというもの。これはちょっとやって諦めた。でも、やっぱり、あの切欠きを使ってこじるっていうのが正しい気がする。それ以外に、あの切欠きの使い道はなさそうだから。
次に中にアクセスしなきゃいけない事態が起きたらやってみよう。なお、この写真は切り欠きの場所を教えてくれるもの。実際に行うときには前後のバネルを外してから行う(下記コメント参照)。
【再交換】
コメント
コの字のアルミダイキャストケースを開くような感じですから、パネルがネジ留めされていては、ダメです。パネルを外して、試してみてください。
そうですね。あの写真はこじる場所の説明だと理解しています。わざわざありがとございます。
組み立て方のマニュアルはここにあります
http://radiomanual.info/schemi/ACC_powersupply/Alinco_DM-330…
私はこれを参考して故障したメーターを交換しました。
ご参考までに!
このマニュアルは知っているのですが、私の求めている情報は見たらなくて。
底板の外し方について特記事項はなさそうなので普通にスライドするのだろうと判断しました。しかし、手ではまったく動かず…、という状況で書いたのがこの記事なのです。