NanoVNA-F V2の残念な点の一つが画面キャプチャ(スクリーンショット)ができないこと。もちろん、PCにつなげばそちらで可能なのだけど、それだとPCが必要なのが難点。屋外でアンテナの調整をやっているときに記録しておきたいと思ったときに、いちいちPCという訳にはいかない。スマートフォンなどで画面を写真に撮るという手もあるが、後で見たら焦点が合っていなかったりブレてたなんてことも。
画面キャプチャはできないけど、タッチストーンファイルは保存できるので、これをNanoVNASaverで読み出せばいいんじゃないかと気づいた。実際にやってみたところ上手く行ったので、手順を整理。
まず、NanoVNA-F V2で(アンテナなどを)測定。

「STORAGE」メニューを開く。

「S1P」をタップして保存。保存時にファイル名と進行状況が表示される(ほんの数秒なので写真に撮れなかった)。

念のため、「LIST」を開いて保存されていることを確認。

今回保存したものは、「/file/SJ000002.s1p」というファイル名。ファイル名は自動で割り振られる。自分では付けられないので、どれがどれかわからなくなりそう。紙などにメモしておいたほうがいいかも。
続いて、PCで読み込む手順。
PCにUSBケーブルでNanoVNA-F V2を接続し、真ん中ボタンを押しながら電源を入れる。これで、PCからはUSBドライブとして認識される。
NanoVNASaverを起動する。
左下の「Files …」ボタンをクリック。

「Load as sweep」ボタンをクリック。

ファイル選択画面が開くので、USBドライブとして認識されているNanoVNA-F V2を選択。目的のファイルは「file」フォルダの中。先程の「SJ000002.s1p」を指定する(もちろん、その前にPCにファイルをコピーしておいて、そちらを使ってもよい)。

これで、NanoVNASaverにファイルが読み込まれ、反映される。

本体画面のキャプチャではないけど、測定したときのデータが再現できるので、これで詳しく見ることができる。マーカも動かせるし、別のグラフを表示することも可能なので便利。でも、これはこれとして、やっぱり本体で画面キャプチャできる機能も欲しいなぁ。
なお、NanoVNA-Appには残念ながらタッチストーンファイルを読み込む機能はない(書き出す機能はある)。こちらも機能追加して欲しいな。
この他、NanoVNA-F V2についてはこちら。
コメント