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LiteVNAのファームウェアアップデート(220127)

LiteVNAの公開されているファームウェアを見ると、どうやら2022年1月27日にリリースされている。

手元のLiteVNA 64はバージョン情報を確認すると、ファームウェアのビルドタイムが「Nov 8 2021」で、バージョンがv1.0.70とある。

日付から判断するに、公開されているもののほうが新しいバージョンだろう。ということで、更新する。

ファームウェアのダウンロード

最新のファームウェアはLiteVNAの公式サイトから辿れる。

「Latest firmware and software」のバナーをクリック。Googleドライブが開く。

「LiteVNAxx-yyyyyy.bin」を右クリックで「ダウンロード」。xxは適切なモデルの方(62か64)を選ぶ。yyyyyyは日付(と思われる)。

ファームウェアの書込み

書込みに必要なツールはNanoVNA-App。これは、ファームウェアと同じところからダウンロードできる。NanoVNA-Appの入手や基本的な使い方はこちらのページで。

BOOTLOADモード(DFUモード)

まず、LiteVNA本体をファームウェアの書き込みモードにする。NanoVNAでは「DFUモード」と言っていたが、LiteVNAでは「BOOTLOADモード」と呼ぶらしい。

そのBOOTLOADのモードに入る方法は二つ。

  • LiteVNAのメニュー操作
  • LiteVNAのスイッチ操作

どちらでもOK(後者のほうが簡単だろうと思う)。一応、両方紹介。

メニュー操作

「CONFIG」→「BOOTLOAD」→「RESET AND ENTER」の順。画面の流れは次の通り。

これでLiteVNAの画面が真っ黒になるが、それでOK。

ファームウェアのバージョンアップ後は、この流れが少々変る。それについては、記事の最後で。

スイッチ操作

まずはLiteVNAの電源を切る。続いてレバースイッチを押し込みながら電源を投入する。これだけ。

メニュー操作での場合と同じように画面は真っ黒。

NanoVNA-Appとの接続

LiteVNAをBOOTLOADモードにしてPCに接続する(または、先につないでおいてからLiteVNAをBOOTLOADモードにしても良い)。

NanoVNA-Appを起動する。

適切なCOMポートが自動で選ばれているはずなので、「Disconnected」と表示されているボタンを押す。これでLiteVNAに接続する。

もし、LiteVNAの接続とNanoVNA-Appを立上げの順序によっては「None」になっていることもある。その場合はドロップダウンリストから適切なCOMポートを選択する。選択するだけで自動的に接続する。

書込み

BOOTLOADモードの状態のLiteVNAが接続されると、ファームウェアをアップロードするのかと尋ねるウィンドウが開く。

ここで「はい(Y)」を選択すると、次のウィンドウが開く。

メッセージの内容は書込み手順。「左ボタンを押しながら電源を入れるように」とあるが、これは間違い。上に書いたようにレバースイッチを押し込みながら(強いて言えば真ん中ボタンを押しながら)電源を入れるのが正解(「左ボタンをしながら」はS-A-A-2の手順)。いずれにしても、すでにLiteVNAは書き込みモードで立ち上げているので、ここは気にしなくてOK。

左上の方にあるフォルダアイコンをクリック。

先ほどダウンロードしておいたファームウェアのファイルを選んで開けば、即、書込みが始まる。

書き込み終るとLiteVNAに自動でリセットがかかり、再起動する。書込み作業はこれでお終い。

【追記】自動リセットがかかからないこともあるみたい。その場合は、電源スイッチを入れ直しで起動。

バージョンチェック

念のため、バージョンをチェック。

ビルドタイムが「Jan 27 2022」とのことなので、ダウンロードしたものになっている。バージョン番号は、v1.2とのこと。

新機能

ざっと見た感じでは、NanoVNA-H4の1.1.01と同じような感じになっている。

バージョンアップ前は、SERIES CやL、PARALLEL R / X / C / Lなどは確かなかったと思う。

他にも変ったところがあるのだろうが、前のバージョンをあまり使っていないので違いはよくわからない。変更履歴のようなドキュメントも見当たらないし。上に書いたように、NanoVNA 1.0.01と同等かなと思う。いずれにしても、より良くなっていくのは歓迎。

バージョンアップ後のBOOTLOADモードへの入り方

メニュー構成が若干変り、一段深くなっている。「CONFIG」の下の「EXPART SETTINGS」の中に「→BOOTLOAD」が移動している。

メニューをたどるよりも、レバースイッチを押しながら電源を入れるほうが簡単だと思う。

画面キャプチャが遅い

バージョンアップしたら画面キャプチャに時間がかかるようになってしまった。10~15秒程度(12秒くらいかな?)かかる。最初取得も、更新も。これはかなりの改悪。近いうちに改善されることを期待したい。


VNA
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