秋月電子で2021年11月に扱いが始まった「両端BNC RG58 10m」を入手したので、NanoVNA-H4を使って特性を見てみる。
NanoVNAを使った同軸ケーブルのいろいろな測定はこちらに一覧をまとめている。
外観等
秋月の販売ページには「RG58」とだけしか記載されていないが、ケーブルには「RG-58/U」と印字されている。
機械的な長さは10.06mだった。3.5mの巻き尺を使っての手動計測なので誤差はそれなり。
なお、ケーブルがやや硬い(しなやかではない)。
減衰量
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表にしておく。
周波数 [MHz] | 減衰量 [dB] |
---|---|
10 | 0.4 |
50 | 0.8 |
150 | 1.5 |
450 | 2.9 |
500 | 3.0 |
750 | 3.8 |
900 | 4.0 |
1200 | 4.6 |
周波数の高い方は測定結果が暴れる(NanoVNA-H4の限界)のでなんともいい難い。いずれにしても、実用的にはHF帯だろう。そもそも、RG-58/Uだし。
波長短縮率
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先端開放でλ/2の周波数を求める。上の結果から、9.88MHz。この周波数のλ/2は、150/9.88=15.18m。
機械長が10.06mだったので、10.06/15.18=0.66。波長短縮率は、66%。
長さ
TDRで長さをチェック。速度係数(波長短縮率)は上で求めた66%。
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10.05mと、メジャーで測った値と(ほぼ)一致。
インピーダンス
TDRでレジスタンスとリアクタンスを表示。
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リアクタンスはほぼゼロ(-170mΩ)。レジスタンスは50.00Ω。よって、インピーダンスは、ほぼ50Ω。
まとめ
当たり前といえば当たり前だけど、特段問題なし。
ただし、上に書いたように、ケーブルがちょっと硬いので、取り回しづらい。そういう意味で扱いやすいのは以前からあるRG-58C/Uの方。価格面では、今回測定したRG58の方が少し安い。
【追記】
切って中を見て驚いた。
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