NanoVNA-H4のファームウェアをアップデートしたので、今度はS-A-A-2のファームウェアもアップデートしてみる。
手元の個体は入手したときのままで、そのファームウェアのバージョンは「20200617」。
ファームウェアをダウンロード
ファームウェアは公式サイトからダウンロードできる。
ハードウェアごとにファームウェアが用意されている。
【公式ハードウェア】
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【非公式ハードウェア】
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手元のものは「black and gold」なので、そこのDownloadのリンクをクリック。バージョンは「20201013」。
ファームウェアをアップデート
NanoVNA / NanoVNA-H4はdfu-util.exeでファームウェアを書き込んだけれど、S-A-A-2ではNanoVNA-QTを使う。
DFUモードでS-A-A-2を起動
左のタクトスイッチを押しながら電源を投入する。これでDFUモードで立ち上がる。このとき、画面は真っ白で正常。
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この状態で、S-A-A-2をPCにUSBケーブルで接続する(先につないでから電源を入れてもOK)。
NanoVNA-QTに接続 → 書込み
NanoVNA-QTを起動する。
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該当するCOMポート番号のものを選ぶとS-A-A-2がNanoVNA-QTにつながる。
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「DFUモードだね。ファームウェアの更新かい?」と聞いてくる。よくできている。
「Yes」をクリック。
ファイル選択のダイヤログが開くので、それに従ってダウンロードしたファームウェアのファイルを指定する。
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すぐに書込みが始まる。「もし、アップデートが止まってしまったら、もう一度DFUモードで起動してやり直すように」とのこと。
などと読んでいるうちにアップデート終了。
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「OK」ボタンを押して完了。とても簡単。
バージョン確認
S-A-A-2は自動で再起動している。バージョンを確認。
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Versionのところに「20201013」の文字が入っているので、間違いなくバージョンアップできたようだ。また、見てのとおり、シリアル番号が表示されるようになっている。
この後は、タッチパネルのキャリブレーション(TOUCH CAL)をやっておく。
動作確認
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S-A-A-2はPCで本体の画面をキャプチャできないので、写真で。←これはS-A-A-2の欠点だと思う。
保存メモリが七つに増えている。
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以前は五つだったので、ちょっと嬉しい拡張。
測定点(スイープポイント)数を増やす手順はちょっと変った。STIMULUSメニューの中に「CFG SWEEP」ボタンが新設されており、これを開く。
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ここに「SWEEP POINTS」のボタンが移動している(見ての通り、他にもいくつかのボタンが作られている)。
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ポイント数の設定は以前と変らず、10キーで指定。
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