NanoVNA付属のキャリブレーションキットのコネクタはSMA-P。簡易版を自作したが、これも同じくSMA-P。
まぁ、これは元のものを置き換えられるようにと作ったので、SMA-Pを採用したのは当然だけど。
ふと「SMA-Jのキャリブレーションキットもあると便利かも」と思って作ってみた。
上がSMA-Pタイプで、下が今回作ったSMA-Jタイプ。単純に実装するコネクタを変えただけ。
これを使えば、ケーブルの先で(SMA-J – SMA-J変換を使わずに)直接キャリブレーションできる。
では、実際の測定結果。対象は、アンテナ代りのLCR共振回路。共振周波数は500MHz弱。
NanoVNA-H4で測る。
まず、SMA-J – SMA-J変換を使って、付属のキャリブレーションキットを使ってキャリブレーションを行った場合。
続いて、今回作ったSMA-Jタイプのキャリブレーションキットでキャリブレーションした場合。
共振周波数が10MH以上ズレた(下がった)。違いは、SMA-J – SMA-J変換があるだけ。長さにして、1cm強。こんなに影響があるものなのか?
ちょっと心配になったので、SMA-J – SMA-J変換を使って、自作のSMA-Pタイプの簡易キャリブレーションキットでキャリブレーションを行った場合も測ってみた。
最初のNanoVNA付属キャリブレーションキットを使った場合と共振周波数は一致。これはこれで一致してくれないと困るので、その点では一安心(スミスチャートやR、Xのカーブは多少異なっているが、これは使っている抵抗の特性ゆえだろう)。
二つの簡易キャリブレーションキットの違いは、コネクタがSMA-PかSMA-Jかだけ。
さすがにこの違いよりも、SMA-J – SMA-J変換の有無の方が影響大だろう。
高い周波数は何かとシビアだ。
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