手持ちのマイクロインダクタをNanoVNAで測定してみた。
リード線は長くなりすぎないように切り詰めた。
その他の測定方法などはこちらと同じ。
測定結果
1μH
1.2μH
1.5μH
10μH
22μH
100μH
330μH
ここから上限周波数は10MHz。
1mH
2.2mH
3.3mH
参考
リード線による影響: 1μH
グラフの色が薄い方がリード線を短くしたもの。濃い方が長いまま。違いはあるが、別個体なので個体差かも(今さらながら…)。この程度の周波数だと左右1cmずつ程度のリード線の影響はさほどでもないみたい。
形状違い: 100μH 立形
まとめなど
手持ち品の寄集めであり、同じシリーズというわけではない。ということを踏まえつつ。
- 1μHはかなり素直。30MHzまで(今回の測定上限)は、ほぼフラット。
- 10μHオーダのものだと数十MHzで自己共振してしまう。
- 100μHオーダだと自己共振周波数は数MHz。
- 1mHオーダに至っては、インダクタンスとして使えるのは数百kHz程度。
- 全般的に低い周波数では表示値よりもインダクタンスが小さめ。
- ラジアルタイプ(立形)は低い周波数でも表示値通りのインダクタンス。自己共振周波数の直前まではできるだけフラットで頑張ろうっていうように見える(R+jXのカーブが美しい)。この点がアキシャルタイプとの大きな違い。「今回測定したものでは」という条件だけど。
参考記事
マイクロインダクタを測定した記事があったので。
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