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tinySA: SGモード

今回は、シグナルジェネレータのモードを試してみる。仕様は以下の通り。

  • LOW: 100kHz~350MHz
    • 正弦波(高調波は-40dB未満(基本波に対して))
    • 出力レベル: -76dBm~-6dBm(1dBステップ)
  • HIGH: 240MHz~960MHz
    • 矩形波
    • 出力レベル: -38dBm~+13dBm

LOW出力モード

モード切替

メインメニューを開き、「MODE」をタップ。

Switch to LOW out」をタップ。

一番上の「LOW OUTPUT」をタップすると「ON」に変って信号が出力される。10MHz、-15dBm(デフォルト状態)。

OSA103 Miniで信号を見てみる。

上の写真のように、LOW出力モードの信号は下側のコネクタから出力される。

tinySAから-15dBmで出力して、OSA103 Miniで50Ωで受けているで3dB下がるのかな?だとしたら、-18dBmだけど、測定結果は約-17dBmと少し高い。(どちらかの、あるいは、両方の)誤差の範囲?

それはそれとして、高調波は出ていないようで、きれいな正弦波。

レベル切換え

「LEVEL」をタップすると10キーが出てくるので、任意の値を設定できる。設定範囲は、-76dBmから-6dBmまで。試しに、-10dBmに設定してみた。

レベルは-8.4dBmと観測された。50Ω受けで3dB下がるのなら-13dBmになると思うのだけど、よくわからない。

レベルを上げたためか、高調波が見られるようになった。高調波、スペックよりも出すぎ?きれいな信号で使うには、出力レベルを低めにした方がいいのかも。

周波数切換え

レベル切換と同じように、周波数もテンキーで設定できる。いくつかの周波数の様子を見てみる。出力レベルは-10dBmに固定。

100MHz

200MHz

350MHz

350MHzはLOW出力モードの上限周波数。OSA103 Miniの上限が400MHzなので、このあたりまで来ると、こっちもちょっと怪しくなると思う。

変調

MOD」をタップすると、変調を設定できる。

公式Wikiは記述が古いようだけど、これから類するするに、AMは変調度が50%、Narrow FMは3kHz幅、Wide FMは300kHz幅のようだ。また、トーン(FREQ)は10キーで任意の値が設定できる。

HIGH出力モード

HIGH出力モードでは上のコネクタから出力される。

デフォルトは、300MHz、-7dBmになっていた。

OSA103 Miniで測定。

矩形波のはずだけど、OSA103 Miniの帯域の上限のためか、かなり鈍って見える。これより高い周波数を計測できる機材がないのでここまで。

なお、レベルの設定はLOWモードとは異なり、プリセットされているものから選ぶ形式。

周波数の設定はLOWモードと同じくテンキー。変調も同様。433MHz出力でNarrow FM(1000Hz)の信号を出して430のリグで受信できた。


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