こないだ作ったこのラジオ、中波のアンテナはプリント基板上にコイルを作ってそれを使っている。チューニング目盛りの裏がそのコイルになっている。
マニュアルによれば、サイズの都合で巻数が不足しており、コンデンサを付けることでそれを補っているそうだ。
DSPラジオチップのSi4825-A10のデータシートによれば、アンテナインダクタンスのスペックは180~450μHとなっている。その部分、引用。
随分と広い範囲のものが使えるんだなぁ。どうなってるんだろう?ここでの本題じゃないので、この件は取り敢えず放置。
DSP 4-Band Radioの回路の方は、この部分はこうなっている(回路図から引用)。
Hole H4とH3(かな?)の間に中波用の基板アンテナがつながるようになっている。また、バーアンテナもつなげられるようにJ1コネクタの端子が用意されており、ジャンパJP1で切り換えられるように設計されている。
ところで、上手い具合に、手元にループアンテナがある。
だいぶ前に試作したもので、これもプリント基板を使ったループアンテナ。近撮。
試作ということで、巻けるだけ巻いて出たとこ勝負(笑)。いくつかタップを付けており、両端で測ったら250μH(@1000kHz)くらい。DSP 4-Band Radioにちょうど良さそう。
そういうわけで、これを取り付けてみよう。
JP1の1-2間はパターンで接続しているので、ここをカット。
JP1のパッドを使ってスライドスイッチを付けた。取り付け場所がないので、イヤフォンジャックに接着。
JP1にはコネクタをハンダ付け。
そこに外付けのループアンテナを接続。
実際の受信の様子。
内蔵アンテナは指向性が強いので、立てて使う。ビデオは、最初は内蔵アンテナ、その後で外付けアンテナにスイッチ(何度か繰返し)。外部アンテナにすると音量が上がる。
もう一例。こちらは内蔵アンテナでは聞こえない弱い局が外部アンテナにするとなんとか聞こえる。
外部アンテナは確かに効果があるようだ。もっと大きなアンテナならさらに感度が上がるのかな?
ちなみに、外部アンテナだと水平にしてもそれなりに聞こえる。内蔵アンテナほどの指向性は感じない。
また、スイッチへの配線だけでもアンテナになるのか、これがあるだけで強い局は聞こえる。さらに、内蔵アンテナ側にスイッチを切り替えた場合でも鎧布アンテナを付けると感度が上がる。直流的には切れているのだけど、高周波的に誘導を起こしているのかな?
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