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NanoVNAで抵抗の高周波特性を測る

※ここでの測定結果は正しくない。被測定物のリード線の影響が大きいことがわかった。ということで、測定をやり直した。

NanoVNAで抵抗の高周波特性を測る ~ やり直し編
コイル、コンデンサに続いて、抵抗の測定もやり直した。 前回のものはこちら。 このときの測定では、高い周波数ではL/C測定アダプタの影響が大きすぎたので、今回、改めて。 ものは、AliExpressで調達した100Ω、1%。 リード線...

以下、検討(というか、悪あがき)の記録として残しておく。


NanoVNA用LC測定アダプタを色々いじっていて、アダプタ上のダミーロードを使った測定ではHFかせいぜい50MHz位までしか使えないことがわかった。

NanoVNA用LC測定アダプタ三種
NanoVNAケースのオマケとして作ったLC測定アダプタ。あまり上の方の周波数では使えないだろうとは思っていたけれど、やはり、できれば上の方でも使いたい。ということで、「改良版」を作ってみた。果たして、本当に「改良」になっているかチェックす...

これは基板上のパターンの引き回しの問題もあるだろうけど、抵抗の特性による影響もそれなりにあるんじゃないだろうか?抵抗値の調整は螺旋状の溝を切って行っているらしいし。要するに、コイルになっているってこと。

上の図は、 http://akizukidenshi.com/download/ds/faithful/mf.pdf から引用したもの。

ということで、実際に測ってみる。

使うものは、自作NanoVNA用LC測定アダプタのタイプ2。一緒に作ったキャリブレーション用アダプタを使ってキャリブレーションを実施(100Ωのチップ抵抗を二つ載せている)。

測定物は100Ω 1%の金属皮膜抵抗。中国の通販サイトで使ったもの。二本を並列にして50Ωで測定する。

あらら、思った以上にひどい。と言うか、この特性がモロに効いているんだな。HFかせいぜい50MHzくらいまでしか使えないっていう理由として。「少しは影響があるだろう」と想像していたけど、ここまでとは驚いた。10nH以上もある、立派なコイルだ。

なお、グラフの薄い色のものはキャリブレーションに使ったダミーロード自身を測定したもの。自分自身を測っているのでVSWRはべったり1.0になって欲しいところだけど、上の方ではそうもいかない。でも、600MHz位までならそれなりにアテにしていいんじゃないだろうか?

ついでに、秋月で購入した小型のものも測ってみる。

こちらは、先程よりも少しいい。小型な分だけ有利なんだろう。とはいえ、五十歩百歩。

ということは、アダプタ上のキャリブレーションでも、チップ抵抗を使えばだいぶマシになるんじゃないだろうか?


LC測定アダプタの抵抗をSMDに替えてみた
リード線が無視できないらしい NanoVNAで抵抗の高周波特性を測る記事を書いたところ、リード部品のリード線だけでもかなりのインダクタンスを持っていることを教えてもらった。 ツイート内のブログはこちら。 線径0.8mm、長さ10mmくらいで...
測定器
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