NanoVNASaverの新バージョンが出た。それまでのペースを考えると、今回はちょっと間が開いた。リリースノートによれば、クリスマスと正月の休暇だったらしい(休暇中、忙しかったみたい)。
バージョンアップの内容とダウンロードは公式サイトから。
では、新機能を中心に見ていく。
スイープ名
「タイトル」が付けられるようになった。その設定は、「Sweep settings」の中。
「Sweep name」に文字を記入して「Set」を押すと、それが反映される。反映される場所は、ウィンドウのタイトルバーと、各グラフの上部。
日本語でもちゃんと表示されている。
しかし、(マーカ情報を表示させるなどして)グラフのサイズが小さくなると、グラフ上のスイープ名は他の文字と重なってしまう場合がある。
まぁ、しょうがないか。
「Sweep name」の設定のところの「Reset」を押せばスイープ名の表示は消えるが、入力した文字自体は残っている。なので、表示のオン/オフ切替が簡単。なお、NanoVNASaverを終了させた場合は入力文字は保存されない。
TDRグラフのズーム機能
TDRグラフにズーム機能が追加された。
他のグラフ同様、Ctrl+ドラッグによる矩形領域での指定、Ctrl+マウスホイールやShift+マウスホイールによる片軸ズームができる。
ただし、ウィンドウサイズの変更を行うと、縦軸が拡大についてこない。
「Popup chart」によるTDRグラフでは、縦軸も横軸もウィンドウサイズの変更に追随してくれる。
NanoVNA本体情報
「Serial port control」のところに「Manage」ボタンが新設された。
これを押すと、NanoVNA本体の情報(Device settings)を表示してくれる。
「Calibraion」のところ、なんとなく意味がわかるようなわからないような。特に「Es Er Et」がわからないのでNanoVNASaverのRuneさんに尋ねてみたところ、NanoVNAから取得した文字を表示しているだけなので意味はわからないとのことだった。
また、NanoVNAのファームウェアによっては、バージョン番号を上手く取得できないみたい。
「v0.0.0」と表示されてしまっている。
しかし、「About」の方では、「0.5.0」と出てくるのだが…。まぁ、見に行っているところが違うのだろう。
NanoVNA本体のスクリーンショット
NanoVNASaverからNanoVNA本体のスクリーンをキャプチャできるようになった。
前述の「Manage」ボタンで表示させたNanoVNA本体の情報のウィンドウの右下に「Screen shot」ボタンがある。これを押すと、NanoVNA本体のスクリーンショットができる。
本体画面と等ピクセル数で取得される。
ここでマウスの右ボタンを押すと拡大等のメニューが表示される。
2倍を選択してみる。
本体画面が簡単に取得でき、さらに拡大まででき、ものすごく便利。
「Save image」を選択すれば、この画像をファイルとして保存できる。
マーカー情報追加
S11、S21のPolar Formが追加された。
キャリブレーションでクラッシュ
最後に、キャリブレーションでクラッシュする事象に遭遇した話。
「Calibration assistant」でShort、Open、Loadと進めると、次のウィンドウが表示される。
1ポートだけのキャリブレーションだけで良いならここで「Apply」を押すようにということだが、実際に「Apply」を押すとクラッシュする。
試しにNanoVNASaver 0.2.1でも同じ操作を行ったら、同様にクラッシュした。これまでは2-portキャリブレーションも行っていたので気づかなかった。かなり前のバージョンのNanoVNASaverでは1-portキャリブレーションも試して問題なかったように思うが、詳細は忘れた。
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