今日はJARLのQSOパーティ。まず、規約。
一昨年、去年と、FT8でやってきて、そうした話をブログに書いてたからか、ここのところ急にそのときの記事のアクセスが増えている。
というわけで、事前準備としてまとめ記事みたいなものを書いておこう。
なお、WSJT-Xが対象。他のソフトは使ったことがないので。
※注意※ WSJT-X 2.5.x(2022年以降)では難しい。詳細はこちらの記事。
おすすめメッセージ
まず、FT8では、基本はオートシーケンス。なので、これを念頭に置かないとスムースに進まない。それを踏まえたメッセージがこちら。
※相手局を、仮に「JA1QRZ」としている。
Tx1、Tx2、Tx3は自動的に入るもので特に問題はないはず。
Tx4は「RRR」にする。「RR73」だとここでシーケンスが終了してしまい、オペレータ名を伝えられない(QSOパーティではオペレータ名の交換が必須)。「Tx4」のボタンをダブルクリックすると「RR73」と「RRR」がトグルするので「RRR」にしておく。
Tx5に「OP 名前 73」を入れる。これでオペレータ名を送信する。「名前」は最大7文字(全部で最大13文字(空白を含む))。このTx5のメッセージは、QSO開始の度に標準の「相手局コールサイン 自局コールサイン 73」に置き換わってしまうので、都度、再設定する。マクロを使うと便利(後述)。
Tx6はCQ時のメッセージ。「CQ」の後ろに「NP」(New year Party)と入れるとQSOパーティ参加局だと分かりやすい(電信の形式に合わせて「NYP」の方が良さそう(経緯は後述))。
以上。
この流れでQSOしたサンプル。
マクロ
Tx5の「OP 名前 73」は、Tx Macrosに入れておくと便利。
FT8で送れるメッセージの最大長は13文字(空白も含めて)。マクロには13文字よりも長く登録できるので要注意(送信時に後ろが切られる)。「名前」が短ければ、「OP JOE HNY 73」などでも、もちろん、OK。ただし、「73」の前には空白を忘れずに(理由は後述)。
「UR NAME?」は、相手からオペレータ名が送られてこない(または、デコードし損ねた)ときに送る。
マクロとして登録したメッセージは、ドロップダウン形式で選択できる。
前述の通り、QSOシーケンスが始まるとTx5のメッセージは標準の「相手局コールサイン 自局コールサイン 73」が設定されるので、このマクロ機能を使って「OP 名前 73」に入れ替えておく。
おすすめしないメッセージ
一昨年、去年、オペレータ名の送信はいろんな形式を受信した。その中で、以下の形式はオートシーケンスが上手く機能しなかった。
OP 名前 TU73 OP 名前 TU RR OP 名前 OP 名前 HNY73
WSJT-Xでは「73」(または、「RR73」)を受信しないと「RRR」を再送信する(先に進まない)。「73」の前には空白が必要(例外は「RR73」だけのよう)。
こうした形式は手動対応が必要にななってしまう。そこで、オートシーケンスがちゃんと進む「OP 名前 73」の形式にしてもらえると助かる。
CQの際、「CQ NY ~」や「CQ NYP ~」は米国局の呼出と認識されるみたいなので、止めた方が無難だと思う。
去年よりもソフトウェアのパージョンが上がっているので挙動が違うかもしれないけど。
【追記】
WSJT-X 2.1.2では、「CQ NYP ~」でも大丈夫なようなので、こっちの方が良さそう。
FT4は?
FT4だとTx4ボタンをダブルクリックしても「RR73」のままで変らない。ここでシーケンス終了が前提のようなので、オペレータ名の交換が難しそう。
コメント
こんにちは。いつもFBなインフありがとうございます。
ところで、「おすすめメッセージ」3行下のが画像ですが、TABが3個表示されています。
マニュアルを見ても、INIファイルを見てもTABを追加する機能を見つけることができません。どのような方法でTABを追加されましたか?
de JA7FKF 佐藤
おっしゃっている画像とは、この記事本文の最初の画像でしょうか?「x行目」は見ている環境(Webブラウザ)によって異なります(紙媒体とは違う点です)。
その画像だとして、TABは入れていません。記事本文にもTABについては書いていませんし、INIファイルも出てきません。もしかしたら別のページの話でしょうか?判断できない状態です。
こんばんは リプライありがとうございました。
申し訳ありません。言葉が足りませんでした。
ブラウザによって文字数/行が変わることを失念してました。Hi
[おすすメッセージ]の最初の画像について質問しました。
また、TABはキーボードのTABではなく、プログラミングでいうところのタブコントロールのTABのことでした。左側に表示されている”1”、”2”、”3”のことでした。独りよがりの文章文言で申し訳ありません。
WSJT-Xの最新バージョンで”3”を表示設定する方法を見つけることができませんでした。過去バージョンについては、記憶があいまいですが同様だった思います。”3”の表示設定ができ、このページにQSPパーティなどの設定ができれば便利ではないかと思いました。
なるほど。理解できました。TAB文字じゃなくて、見出しとしてのタブのことだったんですね。
確かにこの記事の図ではタブ3までありますね。一方、現在のWXJT-X(v2.4.0)ではタブ2までしかありませんね。FT8を使うようになってからタブ1に固定で、他を開いたことがありませんでした。
JT65の頃はタブ2を使っていましたが、今は全然違っていますね。ものすごく久しぶりに開いて、初めて気づきました。当時はタブ2までしかありませんでした。
タブ3がいつできたのかは記憶にありません。もしかしたら、昔のタブ2が廃止されて、タブ3だったものがタブ2に繰り上がったのかもしれません。
いずれにしても、私はタブ1しか使っていないので、詳細はわかりません。役に立てず、すみません。
ありがとうございます。
もう少し自分で調べてみます。