液晶パネルを壊してしまったNanoVNAを修理した。
壊した話はこちら。
LCDパネルを調達
あのLCDパネル、フレキ基板にコンデンサとか乗っているので、てっきり専用品だろうと思っていた。なので、部品として手に入るとは思ってもみなかったので、探しもしなかった。
ところが、実は汎用品とのこと。情報源はこちら。ブログ主さんから直接教えていただいた。
ILI9341、シリアルSPI、2.8 inch、タッチパネルという条件でAliExpressで探して見つけたのはこちら。
購入時の価格は、US$6.48。送料と合わせて1,000円くらい。
ちなみに、AliExpressで買い物するときに楽天Rebatesを経由すると楽天スーパーポイントがもらえる。
参考までに、これ(US$6.48)の購入でもらったポイントが、20ポイント。
そして、届いたものがこれ。
発泡スチロールで挟んで、さらにエアキャップで巻いた状態で送られてきた。
LCD取付け
では、早速、新しいLCDパネルを取り付ける。
基板側の準備
NanoVNAには、フレキ基板がちぎれて残っている。
これを取るのが最初。
ハンダごては、いつも愛用しているFX-600とT18-D24。
小手先が割と太めなので、熱容量が大きく、作業しやすい。
ちぎれたフレキケーブルの端をピンセットで摘んでこのコテで温めたら簡単に取れた。
取ったあとは、ハンダ吸取線で掃除し、フラックスを塗ってから薄くハンダメッキしておく。
LCDパネルの加工
新しいLCDパネルを取り付ける前に、ちょっと加工。
まず、こちらが取り外した元々のLCDパネル(裏面)。
そして、こちらが新しいパネル。
新しいパネルには「足」が生えている。これをヤスリで削り落とす(四個所)。そうしないと大変なことになる。理由は後述。
本体基板側にこの足が入る取付穴があれば、取付位置もピッタリ決まるんじゃないかと思うのだけど、現実にはそうなっていない。結果、足が邪魔になってしまうため、削り落としておく。NanoVNAクローンは複数の種類があるので、取付穴があるものも存在してるのかもしれない。
取付け
フレキケーブルの位置を決めて、ハンダ付けする。一応、フレキケーブル側にもフラックスを塗っておいた。
位置を決めて手で抑えつつ、ハンダごてを当てるとハンダメッキが溶けて付く。でも、それだけじゃ心もとないので、「追いハンダ」しておいた(そう言う言葉があるのかどうか知らないけど)。
このときも小手先はT18-D24。この小手先は実に万能。ちょっと大きめの部品からチップ部品まで、これだけでいける。小手先は色々買ったけど、使っているのはこればかり。
ハンダ付けが終ったら、フラックスを除去。ついでに、本体基板全体を掃除(両面テープが付きやすいように)。LCDパネルに付いている両面テープの剥離紙を剥がして貼り付ければお終い。
先程の足を削り落としておく加工をやっておかないと、LCDが基板から浮いてしまい、両面テープで上手く固定できない。グイグイ押し付けていたら、割れた…。
ということで、実は、LCDパネルは二度交換してしまった。割ってしまったときに、もうやめようかと思ったのだけど、やっぱり悔しいので直した。
完成
あとは、液晶保護シートを貼り付け、ケースに納めればお終い。
コメント
こんにちは。こちらのおかげでnanoVNAで遊んでます。1.5GHzでの特性改善がうまくいったので見に来てください。”追い星” http://samy9900.livedoor.blog/
特性改善は興味深いですね。続きを楽しみにしています。