Twitterで、NanoVNAの白の方だと300MHz辺りにヒゲが出るとの話があった。
こちらでしょうか?https://t.co/OwQJ4IksbA
— jh4vaj/1 (@jh4vaj) October 20, 2019
ということで、比較してみる。
条件
使用するNanoVNAは手元の二つ。
ファームウェアはどちらも0.2.3にアップデートしてある。
NanoVNASaver 0.1.3を使って測定。測定範囲は、50kHz~1500MHz。5分割スイープ(NanoVNASaverの機能)。
キャリブレーションも5分割で行った。また、アイソレーションではCH0は(も)50Ωで終端した。
測定時は、CH1を50Ωで終端した。
測定結果
CH0: オープン
白
※クリックで拡大
黒
CH0: ショート
白
黒
CH0: ロード
白
黒
まとめなど
白の方は、1000MHzより上、特に1300MHzを超えると非常に悪化する(暴れが大きくなり始めるのは900MHz位か?)。オープン、ショート、ロード共にスミスチャートが大暴れしているように見えるのはそのため。1000MHzまでならひどいと言うほどではない。とは言え、良くはないのも事実で、1000MHz付近のVSWRは、黒はせいぜい1.1程度にあるのに対して、白だと1.2を越えている。使用したケーブルや「ロード」コネクタは同じ(黒の方に付属していたもの)。
S21のノイズフロアの傾向はどちらも同じような感じ。300MHzまでなら-70dB以下。900MHzまではなんとか-50dB程度(ちょっと割ってしまっているので-45dB位と見ておいた方が良さそう)。1500MHz付近だと-30dBを割ってしまう。
いずれも、300MHz付近でのヒゲは認められなかった。
参考として、黒の方のVSWRチャートを拡大してみた。
1200MHz帯のアマチュアバンド(グレーの帯)では1.1程度に収まっている。これなら簡易的なアンテナアナライザとしては使えそう。
低い周波数ならともかくとして、上の方まで考えると、やはり、シールド付きの黒の圧勝という印象。
コメント
面白そうなのでトラップコイル作製用にシールド付きと思われる黒いやつをポチりました。
到着が楽しみです。
とっても面白いです。本体が小さいのもいいのですが、その分、画面が小さくなってしまうのが残念。仕方ないですが。
一方、室内で使うなら、PCに接続すればNanoVNASaverから利用できるので、非常に便利になります。
先程着きました。(Amazonなので^^;)
しっかりとシールド付きでした。
早速NanoVNSSaverでVSWRを測ってみたところ、、凄い!!
こんなに凄いものがこの値段で有るんですね。Mini60Sは要らない。
これからVAJさんの記事を参考にファーム書き換えです。
ケース作ろうかな・・ ケーブルを繋いでると落としそう
速いですね。Amazonを見てみたところ、かなり出品されていますね。ざっと見た限りではシールド付きを明確しているものは見当たりませんでした。ラッキーでしたね。ぜひ、使い倒して下さい。