一連のCWオーディオアクティブバンドパスフィルタをそろそろまとめる。
CWオーディオアクティブフィルタを検討してみる
CW用のフィルタを持っていない受信機(無線機)向けに、AF段でのアクティブフィルタを設計してみる。と言っても、オンライン上のシミュレータを使うだけだけど。 Webブラウザで使えるし、たくさんのサンプルがあるのでとても便利。もちろん、イチから...
CWオーディオアクティブフィルタの実験 ~ 実測
先日検討したCW用オーディオアクティブフィルタを実測してみる。 f0: 700Hz, BW: 300Hz 中心周波数 f0: 700Hz 通過帯域幅 BW: 300Hz 抵抗やコンデンサの定数は、上記記事のシミュレーションによる。 下(黄)...
CWオーディオアクティブフィルタ ~ いろいろ計算
オペアンプを使ったCW用オーディオアクティブフィルタ、前回の実験でそれなりに動くことがわかったので、中心周波数と帯域を変えたパターンをいくつか作ってみる。 基本方針 やり方は、前回の実験の最後の方と同様に、ざわざわシミュレータで計算して、そ...
CWオーディオアクティブフィルタの動作確認
抵抗がいろいろ届いたので、CWオーディオアクティブフィルタの実動作を確認してみる。 ターゲット周波数は800Hz。ちょっと高い気もするけど、TS-690のサイドトーンが800Hzなので、とりあえずそれに合わせる。 シミュレーション 中心周波...
これらの検討を元に、以下の条件でシミュレーションを行う。
- フィルタの構成は、オペアンプによる「多重帰還形4次BPF」
- 「ざわざわシミュレータ」で設計し、LTSpiceでE24系抵抗値に落とし込む
- 中心周波数(fc)は、600 / 700 / 800 Hzの三つ
- バンド幅(BW)は、200 / 300 / 500 Hzの三種類
- バンド幅は-3dBの通過帯域とする
- BPFを通すと聴感上のレベルが下がるので、フィルタに+2dBのゲインを持たせる
- 値の読取りはLTSpiceのグラフから
- 中心周波数は、ピークから-3dBの点の上下の周波数(fl、fh)を読み取り、幾何平均を求める(\(f_c=\sqrt{f_l f_h}\))
以下に示すデータはミュレーションによるものです。実際のデバイス/回路でこの通りに動作することを保証するものではありません。また、シミュレーション結果自体も確かさの保証しません。ご了承下さい。
fc: 800Hz
200Hz
815Hz / 233Hz
※クリックで拡大します(以下も同様)
300Hz
800Hz / 290Hz
500Hz
798Hz / 510Hz
fc:700Hz
200Hz
701Hz / 194Hz
300Hz
686Hz / 286Hz
500Hz
698Hz / 493Hz
fc: 600Hz
200Hz
587Hz / 197Hz
300Hz
598Hz / 290Hz
500Hz
589Hz / 502Hz
このフィルタはPCWI01に実装しました。
PCWI01 - リグ-PCインタフェース
概要 PCでFT8などのデジタルモードやCWを送受信するためのインタフェースです。 元々はCW用のインタフェースとして作り始めたもので、そうした経緯によりCW受信用の(オーディオ)バンドパスフィルタを内蔵しています。 CWの受信のために受信...
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