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160m FT8のDX通信は難しい

先日から、160mバンドのFT8をちょくちょくワッチしている。韓国、中国、ASロシア、ハワイくらいはちょくちょく見える。EUロシアもときどき。ブルガリアは初だと思うので記念に。

しかし、見えはしても、QSOには至らない。160m FT8の標準周波数は1840kHz。しかし、ここは、日本ではアマチュアバンド外。そこで、1908kHzで呼んではみるのだけど、やはり、向こうは1908kHzをワッチしてくれてはいないのだろう。今のところ、海外局とのQSOの実績はゼロ。

PSK Reporterでスポットしてくれるのは国内局だけ。

中には、「CQ 908」と受信周波数を指定してCQを出してくれる海外局もいる。

しかし、WSJT-Xはこれに応答しようとすると、自動で1908kHzにQSYしてしまう。向こうは1840kHz送信、こっちは1908kHz受信のスプリットなのに、こっちの受信周波数が動いてしまうと(動かされてしまうと)、この後の受信ができない。まぁ、どのみち、こっちの電波はEUロシアまでは飛んでいっていないのだろうとは思うが…。

あ、このときは、韓国の局がスポットしてくれているなぁ。初めて自分の電波が海外に届いたことが確認できた。

ちなみに、このスプリット運用(1840受信/1908送信)を行う場合、WSJT-Xの「Split Oparation」はNoneを選択するのがポイント。

そして、無線機側でスプリットを設定。受信側のVFOを1840kHzに、送信側のVFOを1908kHzにする。

もし、「Split Oparation」がFake Itのままで無線機側でスプリットを設定すると、「Rig Control Error」になってしまう。

送信前には、1908kHzもワッチして、DFが他局と被らないようにも注意。こんな手間がかかるので結構面倒くさい。日本の160mバンドの割当の歯抜けがなくなるといいのにな。


【補足】

WSJT-Xの「Split Oparation」のRIGやFake Itは、送信時に「SSBフィルタの美味しいところでの送信」になるようにQRGを自動調整してくれるもの。通常の通信ではこれが非常に助かる。TS-690では、SSBのフィルタがこんな感じなので。

TS-690でのJT65送信時の周波数と送信電力
イマイチわかりにくいタイトルだけど…。 つまり、JT65の送信時に電力計の針がフラフラするのがずっと気になっていて、信号の周波数によって送信電力が変化しているわけなので、実際のところどれくらい変化するので調べてみたという話。 構成は、WSJ...

Fake Itでこの問題は解決する。

WSJT-XのSplit OperationでDFの問題を解決
以前、JT65の送信時における周波数と電力について書いた(DFによって送信電力が変ってしまうという話)。これに関して、WSJT-Xの設定項目にあるSplit Operationを使えば対処できるというコメントを頂いた。 こちらに改めてまとめ...

最近のリグでは、かなりフラットらしい。そう言う場合は、WSJT-XによるQRGの自動調整は不要なので、通常もNoneでいいと思う。

なお、これをFake Itのままでリグをスプリットに設定すると、上にも書いたとおりWSJT-Xがエラーを出す。

他のバンドに移るときには、「Split Oparation」の設定を、また直す。


【追記】

アメリカ本土も見えた。

アンテナは、CG-3000 + ロングワイヤ。

CG-3000を設置
これまで使っていたロングワイヤのエレメントや接地をそのまま使ってCG-3000を設置した。1:9のUNUNをCG-3000に入れ替えた格好。 Uボルト等は使わず、ベランダの柵(木製)に結束バンドでぶら下げた。同軸にはFT240-43によるコ...

160m FT8で北米に届いた
160mバンドで何とか海外局とのQSOできないかとやっているのだけど、これまで一度もQSOできたことがない。それどころか、PSK Reporterでも海外局からは一度もスポットされたことがなかったのだけど、ついに、スポットだけは確認できた。...

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