NanoVNASaverの動作チェックの目的のため、白トカゲ版のNanoVNAのファームウェアは0.2.3にしておいたのだけど、バージョンアップしてみることにした。以前、バージョンを上げると特性が改善したという経験があるので。
インストール
インストールするバージョンは、0.6.0。シールド付き黒版に入れたものと同じ。手順なども同じ。
NanoVNA ファームウェア 0.6.0をインストール
Twitterを見ていたら、@edy555さんから新しいファームウェアのリリースのアナウンスがあった。しばらくバージョンアップはサボっていて0.5.0(太字版)のままにしていたけど、丁度いい機会なのでバージョンアップしてみる(この間に、0....
結果
比較のため、0.2.3のものも再掲する。
TX: 開放、RX: 終端
- 0.2.3
- 0.6.0
S21の300MHz、900MHz(ハーモニクスの切替ポイント)での飛び出しが気になるが、そこを除けば改善している。S11の1,000MHzより上の暴れが少なくなっているし、S21も1,000MHzより上が-40dB位だったのが-50dB位と、10dBほど良くなっている。
- (参考)0.6.0 黒シールド板付き
なんと、白トカゲ版(改)の方がいい感じ。
TX: 終端、RX: 終端
- 0.2.3
- 0.6.0
こちらでも非常に良くなっていることが確認できる。これならアマチュアバンドの1,200MHz帯でも実用になるんじゃないだろうか?ただし、1,500MHz付近ではちょっとよくない(0.2.3よりは遥かにいいが)。
- (参考)0.6.0 黒シールド板付き
こちらも同じく白トカゲ版(改)の方が(1,500MHz付近を除いて)良い。
結論
R13にコンデンサをパラに入れて、ファームウェアを0.6.0にすると、特性がものすごく良くなる。
ファームウェア0.6.0で、R13の改造前後の比較はこちらの記事で。
NanoVNAの高域特性の改善改造、二台目
「シールド板付きNanoVNA」にも高域特性改善のための改造をやってみる。これまでの話。改造前回の結果を踏まえて、今回はR13に3.9pFのチップコンデンサ(2012Mサイズ)を乗せるだけとする。改造前改造後ややボッテリ気味。R16のランド...
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