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NanoVNAを使用するとき、ちょくちょくキャリブレーションを行いますが、付属のキャリブレーションキットは小さくて扱いづらいです。屋外で使うとなくしてしまいそうで不安です。
以前、NanoVNA用のジグを作ったときに、ShortとLoadを一体化した簡易キャリブレーションキットを作りました。その時のものを改良したのがこれです。アマチュアバンドで言えば、HF~50MHz帯程度で使用できます。
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特徴・特性
改良点
以前のものに対する改良点を挙げます。
- Short、Loadを印字(両面)し判別しやすくした
- 基板に穴を開けてストラップを通せるようにした
- チップ抵抗は実装済みとした
Openは何も付けないことで代用します。
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特性
まず、NanoVNA付属のキャリブレーションキットでキャリブレーションを行った状態です。グラフは、SWR(黃、0.2/div)、スミスチャート(緑)、レジスタンス(青、25Ω/div)、リアクタンス(赤、25Ω/div)です。また、横軸は50kHz~200MHzで、ほぼ20MHz/divです。
- オープン
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- ショート
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- ロード
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上のようにキャリブレーションを行った状態で、本簡易キャリブレーションキットの特性を測定したものが以下です。
- オープン(コネクタ開放)
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- ショート
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- ロード
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150MHz(マーカの位置)でSWRは約1.05ですので、 50MHz帯までなら使えると思います。144MHz帯では多少の誤差を含むことになりますが、目安としてなら使用可能でしょう。
組立て
【部品表】
品名 | 数量 |
---|---|
基板(チップ抵抗実装済み) | 1 |
SMAコネクタ | 2 |
熱収縮チューブ | 1 |
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チップ抵抗は基板に実装済みですので、コネクタ(二つ)をハンダ付けし、熱収縮チューブを被せるだけです(チューブは適切な長さに整えてください)。
ご希望により、ストラップ等をつけてください(千枚通し等で穴を開けると良いと思います)。なお、ストラップは付属していません。別途調達してください。
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頒布
頒布品はキット(部品セット)です。完成品ではありません。
【注意事項】
- 部品の調達の都合上、上の写真とは異なる場合があります。
- コストダウンのため、ほとんどの部品は海外通販で調達しています。そのため、抵抗のカラーコード表示が読みづらい(印字が薄い、偏ったり潰れたりしている)ものがあります。何卒、ご了承ください。
- 本機のマニュアルは当ページがすべてです。紙媒体はありません。また、本機は電子工作の経験がある程度ある方を対象としております。電子工作の基本については、こちらのページに参考になりそうなサイトなどをまとめてあります。
- 資源の有効活用のため、梱包材は再利用することがあります。ご了承ください。
- 仕様や頒布価格は予告なく変更することがあります。
- 本機の組立てや使用による怪我・事故等には責任を負いません。
【価格】
- 品代: 500円
- 送料: 230円
- 支払い方法: 銀行振込
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