本ページは、トランジスタ技術2023年5月号の「便利ツール!LEDのVF&IFチェッカの製作」の補足です。当該記事で紹介したプリント基板のガーバファイル(基板製造データ)と、それを使った組立てについて解説します。
回路の仕組みや使い方などについてはトランジスタ技術誌(2023年5月号)をご覧ください。
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回路図
部品表
ファイルをダウンロードではなく、ここに直接掲載しておきます。
部品番号 | 定数等 | 秋月通販コード (参考) | 数量 |
---|---|---|---|
C1, C2 | 1000u / 10V | P-08424 | 2 |
C3, C4, C5 | 1u | 3 | |
J1, J2 | ピンソケット 02×02 | 2 | |
J3 | ピンソケット 01×16 | 1 | |
Q1, Q3 | 2N3904 | 2 | |
Q2, Q4 | 2N7000 | 2 | |
R1, R16, R17, R2 | 10k | 4 | |
R13, R14 | 1k | 2 | |
R5, R6 | 470 | 2 | |
R3, R4 | 100 | 2 | |
R10, R11, R12, R15, R7, R8, R9 | 100 1/4W | 7 | |
RV1, RV2 | 10k | P-14827 | 2 |
ツマミ | 2 | ||
RV3 | 5k(4.7k) | P-06062 | 1 |
SW3, SW4 | スライドスイッチ | P-15703 | 2 |
SW1, SW2 | タクトスイッチ 6×6 | P-03647 | 2 |
SW5(オプション) | タクトスイッチ 6×6 | P-03647 | (1) |
LCDモジュール | 1602 | P-10185 | 1 |
M2.6×11 スペーサ | P-15796 | 4 | |
M2.6×5 ビス | P-07324 | 8 | |
ピンヘッダ 01×16 | 1 | ||
ピンヘッダ 01×10 | 1 | ||
ピンヘッダ 01×08 | 2 | ||
ピンヘッダ 01×06 | 1 | ||
基板 | 1 |
この表を参考に、手持ち部品を活用するのも良いと思います。なお、1000μFの電解コンデンサは上にLCDモジュールが載るため背の低いもの(9mm以下)を使用してください。
SW5はリセットスイッチです。Arduino UNOにシールドを取り付けるとArduino上のリセットスイッチが押しづらくなるのでこのシールド上に付けられるようにしました。とは言え、本機の動作には不要ですので実装しません。
ガーバファイル
プリント基板製造用のデータです。
基板製造業者によりますが、基板5枚で1000円程度(送料と合せて)で製造してもらえます。初めての登録だとクーポンが貰えたり、無料で製造してくれる業者もあります。私が利用している業者を挙げておきます(アルファベット順)。業者名をクリックすると各社のページに飛びます。
ソフトウェア
トランジスタ技術誌のダウンロードサイトから入手できます。
組立て
本基板では、(一部を除いて)コンデンサと抵抗はチップ部品も使用できるにしています。お好みでどうぞ。下はチップ部品を使った例です。
組み立てで特段難しいところはないと思います。気を付ける点としては、ピンヘッダやピンソケットを垂直に取り付けることと、電解コンサを基板から浮かさないことです(基板から浮かせると上に載るLCDモジュールにぶつかります)。
使用時の注意
電源はUSB経由ではなく、外部電源を使用してください。USB電源は電圧の誤差が大きいものが多く、測定値に影響します。外部電を使用した場合はArduino UNO内部のレギュレータが使われるため、USBからの供給よりも誤差は小さく抑えられます。
より正確性を期すなら、Arduino UNOの+5Vの電圧を測定して、スケッチのVREFにその値を記述してください(とは言え、少々違ったとしても、明るさの判断に影響が出るほどではありません)。
#define VREF 5.0 /* リファレンス電圧 */
使い方はトランジスタ技術の記事をご覧いただければわかると思います。LEDの足を差し込む端子は2×2のピンヘッダを使っています。機能的には1×2のもので良いのですが、小さすぎて安定しないので2×2のものを使用しています。2×2とは言え、二つ同時にさせるわけではありません。二つを比較するには別々の端子を使用します(下の写真のように)。
LEDの向き(極性)は基板上の印刷をご覧ください。
基板上にはチップタイプのLEDも載せられるパッドを設けてあります(下の写真の右上の緑で発光しているLED)。決して使いやすくはありませんが…。
スイッチを押すと対応する側のLEDの各供給電圧(3、5、9、12V)での電流制限抵抗の値を計算して表示します。スイッチを二つ同時に押した場合はSW1が優先されます。
Hi側では数十mAの電流を流せます。LEDの絶対定格を超えないように注意してください。
頒布
頒布は終了しました。上記の通り、ガーバファイルなど必要な情報は公開しておりますので、そちらをご利用ください。
若干数ですが、部品セットを用意しました。基板上の部品はすべて揃っています。他に必要なものはArduino UNOと電源です。
- 部品は秋月電子で調達したものとは限りません(ほとんどすべて海外調達の同等品)。
- LCDモジュールは黃地に黒文字です。
- M2.6×11のスペーサの代りにM2.5×12のものを入れています(プラスチック)そのため、LCDモジュールのピンヘッダのの接続が1mmほど浮きます。ビスはM2.5×5です(プラスチック)。
- 抵抗・コンデンサはリード部品を入れてあります。チップ部品を使用したい場合は別途用意してください。
- SW5(リセットスイッチ)はオプションのため含まれません。動作には不要です。
- ツマミの色はランダムです。
別の試作基板があり、Arduino UNOの底板として使えるのでオマケで入れておきます(紫色の基板です。あくまでオマケです)。
スペーサ類は別途ご用意ください。M3用の穴です。この様なワンタッチタイプも便利です。
頒布をご希望の方は、下記注意事項等をご確認の上、下のフォームからお申し込みください。
【注意事項】
- 部品の調達の都合上、上の写真とは異なる場合があります。
- Arduino UNOは含まれません。部品表に記載のものだけです。
- コストダウンのため、ほとんどの部品は海外通販で調達しています。
- 本機のマニュアルは当ページがすべてです。紙媒体はありません。また、本機は電子工作の経験がある程度ある方を対象としております。電子工作の基本については、こちらのページに参考になりそうなサイトなどをまとめてあります。
- 資源の有効活用のため、梱包材は再利用することがあります。ご了承ください。
- 仕様や頒布価格は予告なく変更することがあります。
- 本機の組立てや使用による怪我・事故等には責任を負いません。
【価格】
- 頒布価格: 1,700円
- 送料: 280円
- 支払い方法: 銀行振込
【申込みフォーム】
※これは申込み専用フォームです。申込み以外(問合せ等)には使用できません。
こちらにご入力いただいたメールアドレス宛に、追って、振込先等をお知らせします。入力ミスのないようお願いします。また、ここにご住所等は書かないようにお願いします。
このフォームでお申し込みいただいた時点では、注文が確定されるわけではありません。タイミングによっては、在庫が切れている場合もあります。自動注文システムではなく手動での対応ですので、何卒、ご了承下さい。
終了しました