WSJT-X 2.0-rc2をインストールしてみた。
その前に、2.0の概略はこちらの記事。
画面など
まず、起動時のメッセージ。
このバージョンはベータレベルのRC版であり、10月31日までしか使えないとのこと。
立ち上がったウィンドウでパッと目につくのは中央部。送信周波数を受信周波数に一致させる(またはその逆)が矢印のボタンになりわかりやすくなった点。これくらいかな?ウォータフォールの方は変化なさそうなので略。
続いて、設定画面。目に留まったのは、色分けがカラフルになったこと。慣れるのにちょっと時間がかかるかもしれないけど、便利そう。
Advancedの項目が増えている。FT8絡みは、1.9.xとの互換性関連だろう。「Always generate 77-bit message」「Decode only 77-bit message」にチェックを入れると2.0のFT8だけを使うようになると思われる。チェックを入れなければ(デフォルト状態)、1.9.xを使っている局ともQSOできるはず。なので、普通に使うならチェックなしのままで。2.0形式で使うなら専用の実験周波数が推奨されている(7.078 or 14.078 MHz)。なお、将来的には2.0形式に一本化されることになっているので、このチェック項目はなくなるのだろうと思う。
また、Special operating activityも項目が増えている。ここにリストアップされているコンテスト専用モード(と理解している)。通常使用ではNoneのままで。
Subprocess Error
起動したまま、ニ、三日ほっといたらエラーが出ていた。
初めて見る。
「Show Details…」をクリックしてみた。
メッセージを抜き出した。
[code]Running: C:\WSJT\wsjtx\bin\jt9 -s WSJT-X -w 1 -m 3 -e C:\WSJT\wsjtx\bin -a C:\Users\xxxxx\AppData\Local\WSJT-X -t R:\temp\user\WSJT-XAt line 41 of file C:\Users\bill\src\k1jt\wsjtx\lib\ft8\encode174_91.f90
Fortran runtime error: Bad value during integer read[/code]
なんだ?「Fortran runtime error」って…。調べてみたら、開発者メーリングリストにこのエラーの話題が上がっていた。
ま、正式リリース前の版なので、こういうこともあるんだろう。そいうバグつぶしのためのテストリリースなわけで。
ともかく「OK」を押す。他に選択肢がないので。そしたら、WSJT-Xが閉じてしまった。ニ、三日ほっといたのは、ノイズを拾って偽デコードの様子を見ようと思っていたのに。それなりに捕まえていた偽デコードが失われてしまった…。
偽デコード
ということで、改めてWSJT-X 2.0-rc2を立ち上げて二日ほど。
無線機の電源は切ったまま。なので、電波の受信はせずに、何らかのノイズを拾った状態。それなりにゴミをデコードしている。1.9.1と比べて減った気はしない。すべて-24dBな点も変らず。
こちらの記事、1.9.1での様子。
2.0ではfalse-decodeが大幅に減ったことになっているが、少なくともこのゴミでコードに関しては、変った様子はない。
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