uBITXの送信側に入っているLPFは四つのバンクで構成されている。以前、実機の動きを調査して、次のように区分けされていると理解していた。
- 3.5 – 5MHz
- 7 – 10MHz
- 14 – 21MHz
- 24 – 30MHz
しかし、いろいろいじっているうちに、なんだかおかしいように思えてきたので、再度調査したところ上記は間違っていた。正しくはこう。
- 3.5 – 5MHz
- 7 – 10MHz
- 14 – 18MHz
- 21 – 30MHz
つまり、21MHzがどのバンクに入るかの違い。
CEC版ファームウェアのソースコードの当該箇所を確認したら、こうなっていた。
[code] if (freq > 21000000L){ // the default filter is with 35 MHz cut-offdigitalWrite(TX_LPF_A, 0);
digitalWrite(TX_LPF_B, 0);
digitalWrite(TX_LPF_C, 0);
}
else if (freq >= 14000000L){ //thrown the KT1 relay on, the 30 MHz LPF is bypassed and the 14-18 MHz LPF is allowd to go through
digitalWrite(TX_LPF_A, 1);
digitalWrite(TX_LPF_B, 0);
digitalWrite(TX_LPF_C, 0);
}
else if (freq > 7000000L){
digitalWrite(TX_LPF_A, 1);
digitalWrite(TX_LPF_B, 1);
digitalWrite(TX_LPF_C, 0);
}
else {
digitalWrite(TX_LPF_A, 1);
digitalWrite(TX_LPF_B, 1);
digitalWrite(TX_LPF_C, 1);
}[/code]
if (freq > 21000000L)
と、21.000000MHzより上かで判断している。21.000000MHz 以上ではなく。どうやら、以前調査したときには、運悪く(?)21.000000MHzで動きを見てしまったようだ。実際に確認したところ、確かに21.000000MHzと21.000010MHzとでバンクが変る。ということで、21MHz帯で使われるバンクを誤解していたことが判明。
14MHz帯は if (freq >= 14000000L)
と、「以上」で判定している。7MHz帯は if (freq > 7000000L)
「超える」の判定になっている。
バンドエッジでは使えないから実用上は問題ないのだろうけど。でも、こういう紛らわしいのはやめて欲しい…。
uBITX、LPFの解析と検討
LPFバンクの構成 uBITXでは、送信側に四つのLPFが入っている。公式サイトからブロック図を引用すると、こんな感じ。 21MHzが二つに記載されているのでわかりにくいが、実際の動作を見てみたところ、14MHz帯と同じ方が有効になっていた...
uBITXの高調波(LPFの問題)
uBITXのスプリアス問題 uBITXのスプリアスの問題が話題に登っている。以下、まとめサイトの情報。 二つ目の記事にサマリがあって、問題が二点指摘されている。ざっくり意訳すると、、、 18MHzより上のSSBでDBMにまつわるスプリアス。...
コメント