LCメータの話。手元にNFJ 『LCFメーター』があるのだけど、これで測れるLの最小値が1µH。もっと小さなインダクタンスを測定したくて調べていたら、LC100-Aというのがあった。これは0.01µHから測れる。上は100Hまで。そんなに大きなインダクタンスを測ることはないと思うが…。ついでに、Cは0.01pF~100mF。キャパシタンスの測定範囲も広い。eBayで1,500円前後。
マニュアルもあった。
http://www.mpja.com/download/33374TE%20Users%20Manual.pdf
ちなみに、LC200Aというモデルもあるようで、こちらはケースに入っている。スペックを見る限りは同じようなので、ケース入りか否かの違いかな?あ、LC200Aの方はACアダプタも付いているっぽい。
LC200Aのマニュアル。
http://www.chevron-e.com/lc/LC200A%20%20EN%20V5.0.pdf
ケースに入っていた方がいいけど値段が二倍くらい違う。ACアダプタはいらないし、素直に(?)ケースなしを発注。
到着。
本体の他に、テストリードとUSBケーブルが付属。
早速、測定。0.1、1.0、220µFを測ってみた。
うーん、なんだか、小さめの値が出る。
NFJと、もう一つCの測れるテスタ(MS8221C)で測ってみる。
他の写真は省略して、測定結果を表にしておく。
公称値 | LC100-A | NFJ | MS8221C |
---|---|---|---|
0.1 | 0.075 | 0.097 | 0.095 |
1.0 | 0.89 | 0.95 | 0.96 |
220 | 196 | 195 | 195 |
※単位はµF
220µFはどれも同じ値だけけど、0.1、1.0µFはLC100-Aは小さめの値になってしまうという結果。
続いて、Lを測定。47µH、100µH、100mH、それに、以前、トロイダルコアに巻いたもの。
同じく、NFJでも測ってみる。MS8221CはLは測れないので省略。
公称値 | LC100-A | NFJ |
---|---|---|
47µH | 39.51 | 42.07 |
100µH | 89.56 | 88.77 |
100mH | 108.1 | 93.64 |
トロイダル | 120.2µH | 116.8 |
うーん、何とも微妙。まぁ、Cほどはズレていない?
値段が値段だけに、こんなものかなぁ。まぁ、目安にはなる。
それから、LC100-Aの改造記事があった。
LC100-A LC Meter Mods
http://vk4ghz.com/lc100-a-lc-meter-mods/
やっている内容は、DCジャックからの電源にレギュレータを入れたことと、液晶のバックライトの明るさ調整、それにゴム足。バックライトは確かに明る過ぎるので改造したい。が、可変にする必要はなさそうなので、適当な固定抵抗に入れ替えるかな。気が向いたら。
ちなみに、LC100-A、Amazonにもあった。高いけど。
【追記】
上記の改造記事、液晶のバックライトの輝度ではなく、コントラストだった。どういうわけか読み間違えた。バックライトが明るすぎるのが気になっていたからだろう、ってことで^^;
改造記事にあるのは、この抵抗。
1kΩが付いている。試しに4.7kΩに変えてみたらものすごく見えづらくなった。今のところ、コントラストでは不満を感じていないので、1kΩに戻した。
さて、では、バックライト。パターンを辿ってみると、ここに電流制限抵抗が入っている。
値は100Ω。これを変えればいいのだろうけど、場所が狭い。あいにく、普通のリード付きの抵抗しか手持ちにはないので上手く収められそうにない。
代りに液晶モジュール側の方を探してみた。
このR9、0Ωが付いている。試しに1kΩに変えてみたらちょっと暗すぎかな。ということで、330Ωを付けた。
そして、もとに戻してビックリ。
DCジャックに当たりそう。ぎりぎり当たってはいないのだけど。このままでも実用上は問題ないか。どのみち、電源はUSBコネクタの方を使うし。ということで、これで良しと。
コメント
探していた情報が見つかって、大変ありがたいです。
私もこの簡易な測定器を購入して使い始めましたが、コントラストが全く合っておらず、
真っ黒の状態でしたので抵抗値を変更しました。あいにく10kの半固定が無かったので、
可変抵抗器でちょうど良い抵抗値を探してから固定抵抗を取り付けました。
私の場合は、5kΩでちょうど良かったです。
LCDのバックライトは明るすぎますが、このままにしました。
役に立ったみたいで良かったです。