LiteVNA64がまた動かなくなった。以前、バッテリを交換して復活した。
上のバッテリ交換記事は2023年9月で、実は、このあとも一度バッテリを交換している。二回も交換してまたおかしいとなるとバッテリの問題じゃない気がする。
本当の原因はバグ
調べてみると、どうやらバッテリが空になったあとでは充電できないというバグが初期モデル(ハードウェアバージョン0.3)にはあるとのこと。その後のバージョン(0.3.1)では対応されているらしい。情報源はLiteVNAのユーザーグループ。

手元のものはまさに合致。LiteVNAが発売されてすぐに入手したもので、S/Nの頭の2111は2021年11月製造の意味だろう。LiteVNA64がでてきたのってそれくらいの時期だった気がする。もしかしたら、初ロットかも。ま、少なくとも最初期品だと思う。
その対応内容というのが、ダイオードと抵抗を一つずつ外す(実装しない)ことらしい。また、バッテリが空になりがちなのは、タッチパネルのドライバICの問題でスタンバイ状態での消費電流が多いためだそうだ。こちらの対応は、まともな(?)ドライバICへの交換。
というように理解したものの、いまいち確信がないので、ユーザグループで質問してみたけれど、リプライはまったくなし。
対策
待っててもしょうがないので、やってみる。
失敗編
まず、基板の確認。こちらにも0.3と記されている。


外すのはD1とR7。抵抗はものすごく小さい。サイズはいくつなんだろう?長辺が1mmあるかどうかというサイズ。問題のドライバICはU20だけど、これはとりあえずこのまま。D1とR7を外すのだけやってみた。
が、まったく起動しなくなった。USBで給電してもダメで、バッテリの充電云々以前。少々動揺したため、D1とR7を外した写真は撮り忘れた。
しょうがないので、D1とR7を元に戻す。D1は大したことないのだけど、R7は上に書いたようにものすごく小さい。外したものを探すのも大変だった(一応、なくさないようにダイオードと一緒に取っておいたのだけど、それでも見つけるのが大変)。見つかりはしたものの、こんなサイズの抵抗なんて付けたことがない。苦戦しながら、なんとか付けた。

これでなんとか復活。と言っても、元に戻っただけで、バッテリには充電されない。USBで給電すれば動くという状態。動くとはいえ、やっぱり不便。
バッテリ強制充電(一応、復活編)
バッテリが空になってしまったことが問題なのであれば、バッテリを充電してやればいいはず。

ということで、バッテリをリチウム電池用の充電モジュールにつないで充電してみる。
充電モジュールはこれ。
PCBWayに基板を発注した際に、ついでにBean(PCBWayのポイント)で購入したもの。と言っても、今は0 Beanで買えるので、実際のところはタダでもらった。
充電当初は0.8A以上流れていたけれど、しばらく(10分か15分くらい)経ったら0.7Aくらいに落ちてきたので、試しにバッテリをLiteVNA64につないでみたところ、LiteVNA64がバッテリで起動してくれた。


あとは、基板をケースに戻して、LiteVNA64で充電。

無事、フル充電できた。
これで復活できることはわかったが、バッテリが空になってしまったらまた起動しなくなる。しかも、スタンバイ時の消費電流が比較的多いので空になりやすいという爆弾みたいなものを抱えている。まめに充電するしかなさそう。
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