前回までのお話:
CG-3000の制御部をシールドしたら2m FMメインへのノイズが抑えられたものの、CG-3000のチューニングがされにくくなってしまった。
だましだまし使っていたけど、なかなかチューニングせず、ものすごく効率が悪い。ということで、原因追求と対策が今回の課題。
これまでの挙動から感じるのは、ひょっとすると「チューニングできている」と判断されてしまって、それでチューニング動作を行わないんじゃなかろうかということ。まずは、これを確認する。
CG-3000には、チューニング状態を表すLEDの出力が出ている。それを使って、自作のコントロールボックスを作る記事もある。それについてはこちらの記事の中。
手元の電源スイッチボックスにチューニングLEDを付けることも検討したけど、ケーブルが三芯になってしまうのが面倒でやめた。今になって「やっておけばよかった」と思うが後の祭り。今さら言っても始まらないので、CG-3000本体を下ろして、中にLEDを付けて確認する。
こんな感じで、ターミナルのところにLEDを付けた。「ドライブ能力がわからない」という話もあったので、超高輝度LEDを使った(実測で0.6mAほど。これくらいなら問題なかろう)。ついでに、予定外だったけど、電源LEDも付けた。こっちは普通のLED。電源ランプだから緑にしようかと思ったけど、基板が緑なので、わかりやすさ優先で赤にした。
結果は予想通り。電源をつないだだけで、チューニングLEDが点灯。SWRが下がっている状態とみなされている。これじゃチューニング動作は開始されるわけがない。
問題は、これが故障じゃないのか、ということ。
この問題が起きるようになったのは、制御部をシールドボックスで囲ってから。なので、一旦、シールドボックスを外してみた。基板裏にも付けているけど、取るのが面倒なので、とりあえず、上側だけ外した。
結果。電源を投入しただけではチューニングLEDは点灯せず。無線機を送信状態にすると見事にリレーがガシャガシャ動く。バンドを替えたり、電源を再投入したりした。問題なくチューニング動作をやってくれる。ということで、故障はしていない。良かった。
ここまでは、「原状回復」。このままでは、最初の問題の2m FMメインチャネルへのノイズが出てしまう。
気になっているのは、制御部に後で取ってつけたような小さな追加基板があること。SWR検出部と思しきところにも近そうだし。ということで、この部分のシールドをやめてみる。ボール紙に銅箔テープを貼っただけのシールドボックスなのけ切るのは簡単。
結果は良好。これならチューニング動作は問題なく行われる。2m FMメインへのノイズは、全体をシールドしていたときよりも若干増えた感じを受ける。 CG-3000のチューニング動作時にリレーがガチャガチャするのに合わせて2m機(TR-751)のSメータがピクピクする。とは言え、シールド前のようにスケルチが開くほどではない。
これで様子を見ることにしよう。
それから、今更ながら気づいたのだけど、ケースのゴムパッキン。気をつけないと外にはみ出した状態でネジを締めてしまうことがある。以前、一度内部に水が侵入していたことがあるのは、こういう状態だったのだろう。蓋を閉める祭に、ゴムパッキンが外にはみ出ていないか要チェック。
【続き】
コメント
こんにちは。
うまくいったようですね。
画像を見ていて小さな基板が追加されているのは気になっていました。
これ以上の対策は…
ん~。。。難しいような気がします(笑)
さて、国内無線機メーカーのアンテナチューナーって
どんな設計をしているのか気になったので画像を検索してみました。
・I社AH-4
たくさんの部品を使ってごちゃごちゃしていますが、
シールドをしっかりしている印象です。
ただデジタル部分はCG-3000と同じように2層設計かな。
アースが弱いのでシールドで逃げている印象です。
・Y社FC-40
ワンチップ制御でとてもシンプルな印象。
表面のGNDもシッカリしていて安心感があります。
GNDのビアもたくさんあるので、
デジタル部分は4層になっていると思われます。
使ってみないと分からない部分は多々あると思いますが、
ワンボードにデジタル回路とアナログ回路が混在する物は、
出来れば中身を見てから購入した方がいいのかもしれませんね。
良い勉強になりました<(_ _)>
ここからやるとすれば、その子基板のところを距離を確保してシールド(大きめに覆う)かなと思っています。以前の状態では、ボール紙がほぼ接している状態だっただろうと思います。まぁ、今のところはノイズの問題も気になるほどではないので、このまま様子見です。面倒だから開けたくないというのが本音です。
他社の屋外ATU、検索してみました。なるほど、各社それぞれですね。私も少し見てみました。MFJ-994BRTやLDG RT-100はコントロール部はシールド無し、VIAはしっかりしてそう。Kenwood AT-300は制御部をシールド。CG-3000、どうしてシールドしなかった(やめた?)んでしょうね。
こんばんは。
以前のコメントにビアの画像を投稿して頂いていたのですね。
すみません。見落としていました。
小さなGNDパターンにもビアがあるようですが、
1か所のビアってアンテナなんですよね。
小さなGNDでもビアまたはパターンで
最低2か所で別のGNDに繋がっている必要があります。
それと半島のようなGNDパターンは
半島の先端でGNDに落とさないとこれもアンテナになります。
ビア、確かに小さすぎますね(笑)
無いよりマシですが…
何かいろんな所から輻射していそうです。
私ならこれが限界かなと判断し諦めますね(笑)
画像、各社それぞれでしょ!
私も検索して画像を見るたびニヤついてしまいました!
CG-3000のシールドはやめたとしか思えませんね。
この程度の不要輻射は問題なしと判断したのかな?
コストダウンでしょう。
ではまた!
あのコメント欄の写真は昨日載せたものです。今回、本体を開けてよく見たらビアがありました。写真は古いものですが、あれがわかりやすく写っていたので。
何ヶ所か打ってありますけど、数は少ないですね。「半島の先はGND」はなるほどそうですね。勉強になります。
CG-3000でノイズが出るのは個体差・設置環境の差が大きいのかもしれません。あちこち調べましたが、2m FMメインにノイズが入るなんて記事は見かけませんでしたので。Twitterでお一方「やってみたら確かにノイズが入る」と言ってくれただけです。他では気になるほどは出ていないのでしょう。また、海外では、145.00MHzが特別な周波数ではないのかもしれません。