記事を書かせてもらったので、一足先に届いた。
今号の特集はプリント基板設計関連。
目次。
プリント基板に関する特集はちょいちょい組まれているけれど、今回は切り口がちょっと違う(と思う)。小型化とか、ケースありきとか、そういう視点。
まず最初が、8ピンDIPサイズにディスクリートで組んだ2回路入りのオペアンプ。さすがに二階建てにはなっているようだけど、それにしてもすごい。
次が私の記事。内容は、プリント基板を使ってケースを(も)つくろう、というもの。
個人的には、電子工作において、最も面倒なのがケースづくりだと思っている。その面倒さから開放されて、かつ、ある程度見栄えも良いものとしてたどり着いたのが、プリント基板をケースにすること。プリント基板CADを使って設計できて、その後は基板屋さんが作ってくれるので楽。
これまでに、そうしたケースを使った工作物をいろいろと頒布してきた。今回の記事は、その集大成のような感じで、これまでに得たノウハウを全部まとめたつもり。
と言っても、ノウハウを書くだけだと面白くないので、実際にある装置を作っていくというスタイルにした。安価に作れるサイズのプリント基板(100x100mm)の中に回路基板もケースもすべて収まることを前提として考えた結果、作るものはヘッドフォンアンプ。主題はケースづくりなので、ヘッドフォンアンプ自体はオペアンプ一発のごく一般的なもの。
実際に作った基板と、それを組み立てたものがこれ。
記事では、各部材の寸法を決めていく流れや、できあがった基板ケースを組立てていく手順など、すべて詰め込んだ。
必要なノウハウはすべて書いたつもりなので、自分でも同じように設計できるはず。
また、この基板をそのまま作ってみたいという方がいらっしゃれば、ガーバファイルをトラ技のサイトでダウンロードできるように手配してもらっている。まだ掲載されていないようだけど、ここでダウンロードできるようになるはず。 ※ ダウンロードできるようになっている
自分の記事の紹介がだいぶ長くなってしまった。
続き。
こちらは、小型の測定器を作る話。
この方もプリント基板CADを使ってケースを作る話を書いていらっしゃる。
こちらは、使うのはアクリル板(プリント基板ではなく)。私もときどきやっている。下の写真がその例。トップカバーが透明アクリル板。透明すぎて写真ではわからないと思うけど。スピーカの穴もきれいに開けてくれるので助かる。
他にも、ケースありきの回路設計方法や、配線のポイント、熱設計などなど、盛りだくさん。
さらに、関連記事として、ネジとナットの選び方、使い方のノウハウ集。メカ屋さんには当たり前の話なのだろうけど、電子工作側の者にはよくわからないネジの話。とてもありがたい。
プリント基板を作るなら、今号の特集はとても参考になると思う。
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