ダイポールアンテナが開き角によってどう変化するかの実験。
周波数は50MHz。三脚の高さの都合で給電点は地上高約1.2m。アンテナエレメントはAliExpressで買った旗竿。
1.6mものを注文したのに、届いたものの長さを測ったら1.2mしかない…。それを踏まえて、給電点からアンテナエレメント(旗竿)までのワイヤをちょっと長めにした(10cm強)。これで1.3mちょっとになるから、まぁ、それなりの周波数で共振してくれることを期待。ダメだったらまた考えるとして。
最初は、上の写真のように水平(180度)。
NanoVNA-H4で測定。もちろん、同軸の先(アンテナの給電部)でキャリブレーションを実施した。このNanoVNA-H4、SDカードへの書込みがエラーになることが多く、このときもダメだったので写真で。
あら、なかなか良い感じ。中心が50MHz。
赤がインピーダンスの虚部で、これが0Ωとなる共振周波数は50MHzよりもちょい下。
青がインピーダンスの実部。共振周波数では実部が30Ωくらいしかない。73Ωくらいを期待したいのだけど、地上高が低すぎるためか?
その結果、SWR(黄)の最良点は50.6MHz付近で、1.25くらい。
詳細。特性がちょっと動いてしまっているが。
続いて約120度で。
インピーダンスが下がることを予想していて、実際にそうなったので、SWRは悪化。
本来なら、180度で73Ωくらいのはずが、30Ωくらいしかなかったので、そこからさらに下がれば悪くなるのは当然だけど。
最後に90度。
共振周波数自体がだいぶ上に行ってしまった。センタは65MHz。共振周波数は63MHzくらいかな?
アンテナの先端が上がった分、地面からの影響が減ったから?エレメント長の本来の共振周波数に近づいた?
お手軽な実験なつもりだったけど、余計に謎が深まった。高さはせめて1/4λくらいは必要なんだろう。2mくらいでやってみたい。もっと高いほうがいいのだろうが、それはそれで大変そうなので。
せっかくなので少し運用。アンテナは180度に戻した。送信出力は5W。すぐに雨がぱらついてきて、そのせいもあって暗くなるのも早かったので、早々に撤収。ごく短時間の運用だったが数局とQSOできた。
アンテナの地上高が1.2m程度だし、河原でそもそもこの場所の地上高自体も低いので大して飛ばないだろうと思っていたけど、PSK Reporterで見てみたら長野あたりで受信されていた。もちろん、戦法の設備や環境によるところが大きだろうが。
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