最近入手したSMDのインダクタの特性を確認しておく。
測定対象は、2012M(0805)サイズの100nH、220nH、270nH。それと、1608M(0603)サイズの100nH、270nH、470nH。
道具はNanoVNA-H4と自作の測定アダプタ。このアダプタなので、高い方の周波数ではあまりあてにはならないだろうけど、参考ということで。本当はこの簡易アダプタではなくて、もっと高い周波数まで使える(はず)のタイプ3を使おうと思ったのだけど、あるはずのところに見当たらなくて…。どこかにあるはずなんだけど。まぁ、タイプ3なら基板はたくさんあるのでいつでも作れるが。
また、NanoVNA-H4ではなくてLiteVNA 64を使おうと思ったのだけど、USBでの接続が非常に不安定(すぐに切れる)で諦めざるを得なかった。ファームウェアを更新してみたけどダメ。そう言えば、LiteVNAはPCに接続して使ったことはあまりなかったかもしれない。
では、以下、測定結果。測定項目はインダクタンスと、 R+jX形式のインピーダンス。
2012M(0805)サイズ
100nH
インダクタンスの値がまぁまぁなのは200MHzくらいまで。自己共振を起こすのは450MHzあたり。どこまであてになるかは上に書いたとおり疑問ではあるが。
220nH
インダクタンスがまともな上限は150MHzあたりか?
270nH
220nHと比べてかなり特性が違うようだけど、メーカも違うようなので、別の特性のものなのだろう。いずれにしても、公称値通りに使えそうなのは70MHzくらいまでか?
1608M(0603)サイズ
100nH
サイズが小さい分、特性的には有利なようで、2012Mのものよりもよい。
270nH
このサイズなら270nHでも200MHzくらいまで使えそう。
470nH
このサイズでも、さすがに470nHでは厳しい。インダクタンスがまぁまぁの上限は70MHzくらいか?
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