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Z-matchアンテナチューナを試してみる

AliExpressでZ-matchタイプのアンテナチューナを見かけた。前々から一度は作ってみたいと思っていたのだけど、この値段なら自分で作るより安いと思って購入。

外観・内部

ケース部は85x85mm位。ツマミやコネクタも入れると120mm位。厚さは35mm程度(+ゴム足)。金属ケースなので、そこそこの重さはある(250gくらい)。

Z-matchチューナの特徴は、Lの切換えがないこと。二つのバリコンでチューニングする。そのチューナ部に、SWR検出回路を組合せたもの。

Z-matchチューナの実装にはいくつかのバリエーションが有るようで、この品は、おそらく、GitHubで公開されているこちらのオープンソースのものがベース(そのもの?)。

試用

IC-705につないで試してみた。アンテナは5.1mのカーボン釣り竿。

コモンモードチョークと1:9 UNUNを経由して目玉クリップで給電。庭木の枝に引っ掛けた。カウンタポイズは6mくらいのものを二本。

これで、一応、3.5~28MHzの各バンドでマッチングが取れた。中にはSWR 1.5程度までしか落ちないバンドもあったが、許容範囲。カウンタポイズを工夫すればもっと落とせるだろうと思う。

こちらが実際に使ってみている様子。7MHzでマッチングを取り、少しワッチ。その後、別のバンドでもチューニング。最後にFT8CNを使ってQSOしている様子。

使い方(チューニング方法)は次の通り。

  1. スイッチをWORK側に倒す。
  2. 二つのバリコンを使って受信感度が最大になるところ見つける(ノイズが大きく聞こえる)。本体後ろのインピーダンス切り替えスイッチも使う。
  3. スイッチをSWR側に倒す。
  4. 送信電力を1~2W程度に設定し、送信しながら二つのバリコンを使ってLEDが最も暗くなる点を見つける。
  5. スイッチをWORK側に倒してチューニング操作完了。

感想など

  • チューニング範囲(バリコンの位置)はかなりクリチカル。ツマミはもっと大きな物に替えたほうが操作しやすそう。
  • LOAD側(左側)のバリコンはローバンドでは左に回し切った状態(容量最大)になりがち。固定コンデンサをパラっておいたほうがいいかも。アンテナにもよるだろうから一概には言えないけど。
  • LEDが消えるポイントとリグ内蔵のSWR計が1.0を示すポイントは必ずしも一致しない。大きくずれるわけはないが。この手のSWRインジケータでは他にもそういう経験があるので、そういうものなのだろう(実装によるインピーダンスの乱れとか?)。

本当はアンテナ直下(給電点)に入れればいいのだけど、手動チューニングだとそれはなかなか難しい。

住宅街の庭先に置いただけの簡単なアンテナでも東北や北陸、中国地方の局に拾ってもらえた。40m、FT8、送信出力は5W。PSKReporterをチェックしたら、北海道から九州までスポットされていた。

最後に購入情報を書いておこうと思ったのだけど、私が買ったストアでは終売になっていた。同じものは他にもたくさんのストアが扱っているのでいくつかピックアップしておく。

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