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FT8、意地の再送

FT8だとデコードできなかった場合には自動再送してくれるので手間はかからない(オートシーケンスモードを使っていれば)。FT8はJT65に比べて受信限界レベルが良くないので、この自動再送が機能することが多々ある。今回、自動再送がかなり続いたQSOをしたので、キャプチャしてみた。

こちらからのCQに応答してくれたのだけど、レポートを送っても返答が返ってこない。そろそろ諦めようかと思ってたところで「R-19」がデコードできた。この後もスムーズには進まず、こちらから何度も「RRR」を送出。途中でWatch dogが働いて「Enable Tx」がオフになったので、手動で再度オン。意地で送り続けてみたら「73」が返ってきた!送っておきながらもビックリ。ちゃんと付き合ってくれてたんだと嬉しくなった。

こちらからも「73」を送って、これでようやく終了、かと思ったら、また「73」が送られてきた。慌ててこちらからも再送。オートシーケンスだと、一旦「73」を送ると送出メッセージがクリアされて「Enable Tx」もオフになるので、再度メッセージをセットして「Enable Tx」をオンにした。が、またまた、「73」が送られてきた。どういうわけか、こういうときに限って、しっかりでコートできる。

またまた意地になって、向こうの「73」が停止されるまでこちからも送り続けてみた。何だか、いかにも無線通信の雰囲気。

振り返ってみると、なんと11分以上かかっている。

もう一つ。この例は、こちらからは常に相手の信号が見えていたので、再送のやりとりがよく分かる。

FT8はスムーズに行くと短時間で終るけど、こういう場合は時間がかかる。一概に効率がいいとはいえないなぁ。ともあれ、こんな長時間通信に付き合ってくれた相手局に感謝。

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