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ReDot106P VHF/UHF SWR計

Banggoodからレビュー用として送ってもらったもの。

仕様・外観・内部

  • 周波数: 80~999MHz
  • 電力: < 120W(誤差: < 10%)
  • SWR: 1.00~99.9
  • DMR対応
  • コネクタ: N
  • バッテリ: リチウムイオン 350mAh(充電: USB Type-C)
  • オートスリープ: 3分(送信で自動起動)
  • サイズ: 95x35x26mm(コネクタを含む)
  • 重量: 約120g

送られてきた箱の中身は本体だけ。付属品やマニュアルはない(強いて言えば、コネクタのキャップ)。公式サイトなども見つからず。

コネクタが基板にハンダ付けされているので、これ以上は(簡単には)バラせない。電池は交換できそう。

よく見るとネジは三種類。黒いのは自明として、コネクタを止めてある方は太いものがケース固定と兼用。なので、外すのは四隅だけで良かったみたい。

使い方

前述のとおり、マニュアルも公式サイトもないので、使用方法は手探り。と言っても、ボタンは一つしかない。

最初、電源すら入らなくて悩んだのだけど、単純にバッテリが充電されていないだけだった。電源につないでしばらくしてもう一度試したら電源が入った。

電源投入は赤いボタンを押す。このとき、押しっぱなしにすると情報が表示される。

赤ボタンの短押しでバックライトのオン/オフ。

電源を切るには赤ボタンを長押し。ボタン操作はこれだけ。あとは、送信機とアンテナにつなぐだけ。

測定

ダミーロード

測定用として、50Ωと100Ωの切替式のダミーロードを用意。

これでSWR 1.0と2.0が測れるはずだけど、100Ω側の高周波特性はあまり良くない。ということで、改めて特性チェック。

50Ω側の特性。黄のグラフがSWRで、スケールは0.2/div。145MHzで1.03、435MHzで1.12。ちなみに、青がレジスタンス(25Ω/div)、赤がリアクタンス(25Ω/div)。

続いて、100Ω側。だいぶ乱れる。SWRは145MHzで1.87、435MHzで1.56。

実測定

145MHz

IC-705をバッテリで動作させるので、公称5W。ダミーロードは50Ω設定。

FPがおそらく進行波電力で、4.75Wと出た。IC-705の送信電力がどの程度正確かわからないが、まぁまぁの値かな?それから、RPは反射波電力、PPはピーク電力だろう。

SWRは1.00と表示されている。IC-705のSWRメータも1.0に見える。

ダミーロードを100Ωに設定変更。

IC-705のSWR系は1.7~1.8程度か?ReDot106Pでは1.99と表示されている(単体の写真を撮りそこねた)。NanoVNAでは1.9程度。

それからDMR対応とのことなので、試しにDVモードでも測ってみた。ダミーロードは50Ω設定。

435MHz

まずは、50Ωから。

NanoVNAでの測定からするとSWRは1.1くらいなのだけど、1.00と表示された。IC-705でも1.0に張り付いている。

続いて100Ω。

NanoVNAで1.56、IC-705で1.3位、本機で1.52。

1295MHz

仕様の上限周波数は999MHzなので、それを超えてしまうけど、ものは試しということで。

ダミーロードはこれ。3GHzでもSWR 1.1未満。

無線機はDJ-G7。

ハイパワー設定だけど、約0.6Wと表示された。とはいえ、仕様の範囲を超えているので値はあてにならない。SWRは1.00。電力はあてにならないので、それをもとに計算しているだろうSWRもあてにはできないが…。

まとめ

今回の簡単なテストの範囲では、SWRの表示はそれなりに正しそう。電力もおそらく正しい(大きく外れていることはないと思う)。

使い方は極めて簡単。

小さくて邪魔にならない。しかし、ずっしり感があり、徒歩での移動で荷物を極力減らしたい場合などは重さが気になりそう。

1.2GHz帯にも対応してくれていればいいのだけど、そこが残念。

※10月31日(2023年)まではプロモーション期間として安価な価格設定になっている。

測定器
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