速度変更
コマンドボタンを押しながらパドルを操作。短点側で速度低下、長点側で速度上昇。
コマンドモード
コマンドボタンを一度押すとコマンドモードに入ります(「?」が鳴ります)。もう一度押すとコマンドモードから抜けます(「VA」が鳴ります)。コマンドモード状態のまま一定時間(数秒)が経過した場合も自動でコマンドモードから抜けます。
設定によってサイドトーンを鳴らさないようにできますが、コマンドモード中は必ず鳴ります。また、コマンドモードでの操作ではキー出力はされません。
コマンド受付
コマンドモードでは文字をキーイングすることでコマンドを指定します。
コマンドが認証されると「R」が返ってきます。例えば、「A」を打つとIambic Aモードになり、「R」を返して受け付けたことを知らせます。受け付けられなかった場合(ミス打鍵した場合)は「HH」が返ってきます。そのまま数秒放置すると、上に書いたように「VA」を鳴らしてコマンドモードから抜けます(コマンドボタンを押すとすぐにコマンドモードから抜けます)。
コマンド一覧
コマンドには以下のものがあります。
V: バージョン
バージョン番号を返します。
P: ピッチ(サイドトーン)
サイドトーンのピッチ(周波数)を変更します。左右のパドルで変更できます。希望の音の高さになったらパドルを離します。数秒後に「R」が返ってきて、ピッチが確定します。デフォルトは800Hzです。
R: リセット
すべての設定をクリアし、デフォルト状態に戻します。
U: チューン
送信機の調整のための連続送信。パドルを操作すると終了します。また、20秒で自動終了します。
A, B, L, D: パドルモード
- A: Iambic A
- B: Iambic B(デフォルト)
- L: Ultimatic
- D: Dah(長点)優先
X: パドルスワップ
パドルの左右を入れ替えます。デフォルトは左が短点(Dit)、右が長点(Dah)です。
S: サイドトーンON/OFF切替え
デフォルトはONです。オフの場合でもコマンドモードでは音が鳴ります(鳴らないと何もわかりませんから)。
K: キー出力可否
キーイング出力の許可/不許可の指定です。デフォルトではキーイング出力許可です。
Z: Farnsworsh間隔
文字間隔時間を調整します。左右のパドルを使って間隔を調整します。希望の時間の状態で放置すると受け付けられます(「R」が返ってきます)。
この機能はメモリ再生やコールサイン聞き取り練習機能の際に影響します。手動でキーイングする場合には影響しません(自分で打ったとおりにキーイングされます)。
F: キー出力レベル反転
ASCW01やPCWI02の場合、デフォルトではキーオン時にGNDレベルになります。
W: キーイング速度確認(WPM)
現在の打鍵速度を問い合わせます。数値(WPM)で返します。
1, 2, 3, 4, E, I, T, M: メモリ操作
- 記録: 1, 2, 3, 4
- 数字を入力するとその数字がエコーバック(メモリ番号)
- それに続けて入力した文字を記録
- 最大文字数は100
- 無操作が数秒続くと確定(「R」が返されます)
- 数字を打ったあと、何も入力しないで放置すると、そのメモリは消去
- 再生: E, I, T, M
- それぞれ、1, 2, 3, 4に対応して再生
- 再生終了後はコマンドモードのまま(数秒のタイムアウトまで)
- 再生中にコマンドボタンを押すと再生を中止し、コマンドモードから抜ける
N: 自動ビーコン
Nを入力すると「N」が返ってきます。それに続けて数字(0~9999)を入力し、そのまま数秒間放置します。受け付けられるとその入力した数字と「R」が返ってきます。
コマンドモードから抜けると、この数字の間隔(秒)でメモリ4の内容を繰返し再生します。
ビーコンを止めるには、コマンドモードに入って再びNコマンドで0を入力します(または、Nのあと何も打たずに放置します)。
C: コールサイントレーニング
出題されたコールサインを打ち返します。合っていれば「R」が、間違っていれば「HH」が返ってきます。
終了させるにはコマンドボタンを押します。または、無操作で10秒放置しても終了します。
0(ゼロ): ロック
多くのコマンドをロック(受付不可)にします。ロック中でも受け付けられる例外は以下のコマンドです。
- V: バージョン
- P: サイドトーンピッチ
- U: チューン
- W: キーイング速度確認
- E, I, T, M: メモリ再生
- C: コールサイントレーニング